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海外テニス

元世界3位のティーム、約10か月ぶりのツアー公式戦は初戦で敗れるも「自分のできることは全てやった」<SMASH>

中村光佑

2022.04.20

セルビア・オープンで初戦敗退したティームだが、武器である片手バックでウイナーを奪うなど、復調の兆しを見せた。(C)Getty Images

セルビア・オープンで初戦敗退したティームだが、武器である片手バックでウイナーを奪うなど、復調の兆しを見せた。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「セルビア・オープン」(4月18日~24日/セルビア・ベオグラード/クレーコート/ATP250)は現地4月19日にシングルス1回戦が行なわれ、元世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現54位)が登場。80位のジョン・ミルマン(オーストラリア)に3-6、6-3、4-6のフルセットで敗れ、約10か月ぶりとなったツアー公式戦を白星で飾ることはできなかった。

 昨年6月のマヨルカ選手権で右手首を負傷したティームは懸命なリハビリを経て、今年3月下旬にスペイン・マルベージャで行なわれたチャレンジャー大会で復帰。初戦敗退に終わったが、試合後には無事コートに戻ってこられたことへの喜びを語っていた。

 ところがその直後にティームは自身の公式SNSを通じて新型コロナウイルスに感染したと公表。完全復活に向けてさあこれからというところで再び不運に見舞われ、出場を予定していた4月初旬の「ハッサン2世グランプリ」(モロッコ・マラケシュ/クレー/ATP250)も欠場を余儀なくされた。

 それでも無事PCR検査で陰性となり、予定通りベオグラードへの出場を果たしたティーム。この日のミルマンとの1回戦は2度のブレークを許して第1セットを落とすも、第2セットに入ると徐々にリズムをつかみ、ストローク戦で順調にポイントを重ねてセットオールとする。だがファイナルセットでは第10ゲームで痛恨のブレークを喫して力尽きた。
 
 敗れはしたものの、この試合では強烈な片手バックハンドでウイナーを連発する場面も見られ、復調の気配を感じさせた。ティーム本人も試合後に更新した自身のSNSで「今日は思い通りにはいかなかったけれど、それでもポジティブな1日だった。今日の試合はあまり期待せずにスタートしたが、いつも通り自分のできることは全てやった。コートに立った時は正直言ってとてもうれしかった。チャレンジであり、本当の試合だった。そして、それがこの数か月間、僕が目指してきたものだった」と前向きに今大会を振り返った。

 続けて「僕は自分の(今の)状況に満足している。健康で練習もできるし、こうしてツアーにも参加できる」とコートでプレーできる喜びを綴った28歳は、「失敗から学び、個人の目標を達成するために全てを捧げ続けなければならない。それこそが、僕がこれからやろうとしていることであり、追い求め続けることなんだ」と今後に向けての意気込みも語った。

 そして「今日、そしてここ数日、僕を応援してくれた全ての人に感謝している。僕にとって(皆さんの声援は)とても大切なもの」とファンへ感謝の言葉を残し、全文を締めくくった。 

 ベオグラードの開幕前には実戦感覚を取り戻すべく、「全仏オープンまでは毎週プレーする予定だ」と明かしていたティーム。次戦こそは復帰後初の勝利に期待したいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】強じんな下半身でパワーを生み出す、D・ティームのサービス連続写真
 
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