女子テニスツアー「イタリア国際」(5月9日~15日/イタリア:ローマ/クレーコート/WTA1000)は大会最終日の現地5月15日にシングルス決勝を実施。第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)が第9シードのオンス・ジャブール(チュニジア/同7位)を6-2、6-2のストレートで下し、同大会連覇を果たした。
今年2月の「カタール・オープン」(カタール:ドーハ/ハードコート/WTA1000)から連勝街道をひた走る世界女王のシフィオンテク。
今大会も初戦となった2回戦から1セットも落とさない圧倒的な強さを見せて勝ち上がり、準決勝でも第3シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/8位)をストレートで撃破。
迎えた決勝では先週のマドリード・オープンで四大大会に次ぐWTA1000初の優勝を飾ったジャブールを相手にシフィオンテクが持ち味の強烈なショットを生かした完璧なプレーを披露。計2度のブレークを奪って第1セットを幸先よく先取する。
勢いに乗るシフィオンテクは第2セットも第2ゲームでブレークを果たし、一気に4ゲームを連取。第5ゲームで初めてブレークを許したものの、冷静にプレーし続け、第8ゲームでもブレークに成功し、粘るジャブールを振り切った。
これにより5大会連続のツアー優勝を飾るとともに、公式戦での連勝記録を28に伸ばしたシフィオンテク。また女子テニスでは2013年のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ/現248位)以来1シーズンだけでWTA1000のタイトルを4つ以上獲得した史上2人目の選手となった。
記録ずくめのローマ連覇を達成した20歳の世界女王は試合後のインタビューで「大会の初めの方は全部勝てるなんて思わなかった」と謙虚に語りながらも、次のように素直に喜びを表現した。
「第2セットは、本当にタフなものになったから、こういう結果になってホッとした。最後は、かなり疲れてしまったけど、プレッシャーや期待にうまく対処できて、本当によかったと思う。一歩一歩、正しいと思ったことに集中してきたのが、今週の成功につながった。とてもうれしいわ」
間もなく開幕する「全仏オープン」(5月22日~6月5日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)はシフィオンテクが2020年にグランドスラム初制覇を果たした思い出の大会だ。このまま全仏も彼女の独壇場となる可能性は十分にあるだろう。それだけに一体誰がシフィオンテクの勢いを止めるのかという点にも注目が集まりそうだ。
文●中村光佑
【PHOTO】全豪オープン2022で活躍した女子選手の厳選ショットを一挙公開!
今年2月の「カタール・オープン」(カタール:ドーハ/ハードコート/WTA1000)から連勝街道をひた走る世界女王のシフィオンテク。
今大会も初戦となった2回戦から1セットも落とさない圧倒的な強さを見せて勝ち上がり、準決勝でも第3シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/8位)をストレートで撃破。
迎えた決勝では先週のマドリード・オープンで四大大会に次ぐWTA1000初の優勝を飾ったジャブールを相手にシフィオンテクが持ち味の強烈なショットを生かした完璧なプレーを披露。計2度のブレークを奪って第1セットを幸先よく先取する。
勢いに乗るシフィオンテクは第2セットも第2ゲームでブレークを果たし、一気に4ゲームを連取。第5ゲームで初めてブレークを許したものの、冷静にプレーし続け、第8ゲームでもブレークに成功し、粘るジャブールを振り切った。
これにより5大会連続のツアー優勝を飾るとともに、公式戦での連勝記録を28に伸ばしたシフィオンテク。また女子テニスでは2013年のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ/現248位)以来1シーズンだけでWTA1000のタイトルを4つ以上獲得した史上2人目の選手となった。
記録ずくめのローマ連覇を達成した20歳の世界女王は試合後のインタビューで「大会の初めの方は全部勝てるなんて思わなかった」と謙虚に語りながらも、次のように素直に喜びを表現した。
「第2セットは、本当にタフなものになったから、こういう結果になってホッとした。最後は、かなり疲れてしまったけど、プレッシャーや期待にうまく対処できて、本当によかったと思う。一歩一歩、正しいと思ったことに集中してきたのが、今週の成功につながった。とてもうれしいわ」
間もなく開幕する「全仏オープン」(5月22日~6月5日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)はシフィオンテクが2020年にグランドスラム初制覇を果たした思い出の大会だ。このまま全仏も彼女の独壇場となる可能性は十分にあるだろう。それだけに一体誰がシフィオンテクの勢いを止めるのかという点にも注目が集まりそうだ。
文●中村光佑
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