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海外テニス

【伊達公子】女子テニス1位のシフィオンテクの強みはバランスの良さ。そんな“女王”に求められるのは――<SMASH>

伊達公子

2022.05.13

シフィオンテクは「試合でやるべきことを躊躇なく実行」しており、今後も成長する要素があると言う伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

シフィオンテクは「試合でやるべきことを躊躇なく実行」しており、今後も成長する要素があると言う伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 世界1位だったアシュリー・バーティーが引退したことで、イガ・シフィオンテクが新たに女子テニスのナンバー1となりました。彼女は20歳でまだ良くなる要素はありますが、ナンバー1になるだけのバランスの良さは他の選手よりも見て取れます。
 
 長いツアーを戦い抜けるフィジカルを持っていますし、プレー面でも安定感の中に攻撃と守備のバランスがあり、メンタルも強く総合的にバランスが取れている気がします。何かが極端に良くて、何かが極端に悪いというものがありません。
 
 シフィオンテクは2020年全仏オープンで優勝してからも、ブレない感じがあります。スポーツサイコロジストがついているからなのか、元々の彼女の性格なのかわかりませんが、ナンバー1になっても崩れることなく、受け止められる器があるように感じます。
 
 チームが目指す道がはっきりしていることが、ブレない強さにつながっているのでしょう。女子テニスでも若い時からスポーツサイコロジストをチームに加える彼女のキャリア構築の方法は、これから世界のスタンダードになっていきそうです。
 
 プレースタイルですが、攻守のメリハリがあるのが良い点です。ゲームの流れを予測し、ゲームのポイントを読む力があり、テニスをアジャストできます。我慢強くいかないといけないところは我慢でき、攻めに転じないといけない時は、中途半端ではなく明らかに攻撃に切り替えられる強さがあります。
 
 若いことがプラスに働いており、試合でやるべきことを躊躇なく実行している印象です。やってみてダメだった時はしょうがないという受け止め方ができており、目先の結果だけにとらわれず、テニスを追求している感じがプレーの中に見えます。
 
 まだ圧倒的な女王ではなく、スキはゼロではありません。だからこそ、今までの戦ううえでの姿勢や向き合い方は、これからも必要です。今の状態を維持しようと思うと守りに入ってしまうので、追求する姿勢は今以上に必要になってくるでしょう。
 
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

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