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大坂なおみ、全仏オープンは初戦敗退!クレー巧者アニシモアにリベンジならず<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.05.23

全豪の借りを返すべく戦いの臨んだ大坂だったが、クレーコートを得意とするアニシモアの前に敗れた。(C)Getty Images

 テニス四大大会の一つ「全仏オープン」(5月22日~6月5日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)は、現地5月23日に女子シングルス1回戦を実施。日本の大坂なおみ(世界ランキング38位)がクレー巧者のアマンダ・アニシモア(アメリカ/28位)と対戦し、5-7、4-6で初戦敗退を喫した。

 前哨戦のマドリードで左のアキレス腱を負傷し、その後のイタリア国際を欠場している大坂。試合前に「まだ痛みはあるけどケガを抱えながら良い結果を出したことは過去にある」と語っていたが、試合序盤は不安を払拭する動きで攻撃力のあるアニシモアに真っ向勝負を挑む。

 今年1月の全豪で敗れてる大坂は、この日も互角の力強いラリー戦を展開。だが最大の武器であるサービスが安定せず。第1と第3ゲームでブレークを許す苦しい展開になる。

 そうした中で大坂は粘り強くコースを突いて相手を動かし、空いたコートに強打を沈めながら巻き返しのチャンスを狙う。だが、アニシモアの好リターンの影響もあってか、サービスゲームで思うようにポイントを稼げず。

 第11ゲームでは大事な場面でダブルフォールトを犯し再びブレークを許すと、ファーストサービスの確立70%を超えるアニシモアに追いつけず。第1セットを5-7で失う。
 
 大坂の強打を上回るパワーで畳みかけてくるアニシモア。

 第2セットは辛抱強くプレーをしながらスコアをキープした大坂だったが、打ち合いでは互角の展開をするもファーストサービスの確立は依然50%以下と状況は変わらず。第7ゲームでブレークを許すと挽回のチャンスを見出せぬまま、4-6で落として無念の初戦敗退となった。

 2回戦にコマを進めたアニシモアの次なる相手は予選勝ち上がりのドナ・ベキッチ(クロアチア/100位)。アニシモワは2020年のローマで1度対戦しており、その際は7-6(4)、7-6(6)の大接戦の末に勝利している。

 直近のクレー3大会でベスト8が2回でベスト4が1回と好調を維持してきたアニシモア。プレッシャーのかかるグランドスラムの初戦で、力のある大坂をショットの正確さとパワーで圧倒できたことは、今後の戦いにつながるはずだ。

構成●スマッシュ編集部

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