海外テニス

世界1位として全仏OPで戦うシフィオンテクのオフコートでの一面「私の和食トップ3!」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.06.01

全仏オープン準々決勝に駒を進めた、優勝候補筆頭のシフィオンテク。現在32連勝中だ。(C)Getty Images

 2020年に19歳で全仏オープンテニス優勝を果たしたイガ・シフィオンテク。ツアー初優勝がグランドスラムという快挙だった。そして、現在開催中の全仏オープンテニスには、堂々の世界1位として出場している。

 今年の4月4日にナンバー1となった時には、引退して1位の座を明け渡したアシュリー・バーティーや、ラファエル・ナダルからもメッセージが届き、「3日間、ノンストップで電話が鳴り続けましたね」と嬉しそうに笑う。

 1位になると大きなプレッシャーとも戦うことになるものだが、以前からスポーツサイコロジストをチームに加えているシフィオンテクは、周囲の期待をうまく切り離して考えて、自分のプレーに集中できているようだ。

 時間がある時は何をしているのかと聞かれると、「本を読むのが好きなので読書をしながらリラックスしたりしています。なるべくSNSを開くのは控えています。音楽を聴くのが好きなので今年の夏はどこかのロックのコンサートへ行きたいですね。コロナが収まってきたので、遠征先では今までできなかった観光をしたいと思います!」と、20歳(※取材時)の女の子らしい返答。

 SNSを開くことを控えているという点に加えて、この返答の前には、「最近はあまり時間がありませんが、なるべく普通の生活を送ろうとしています」とも言っており、普通であり続けるように心掛けていることがうかがえる。
 
 オリンピックで来日した時に食べた日本食についての質問には、「日本食はたくさん食べました。外食はできなかったので、それは次回の来日までお預けですが、選手村での和食は美味しかったです。常にお寿司とお味噌汁を頼んでいました。ラーメンも大好きだったので、これが私の和食トップ3ですね!」 

 現在、使用しているテクニファイバーのラケット『Tempo 298』については、「私の新しいアグレッシブなプレースタイルにとても合うラケットだと思います」と性能を認めた上で、「デザインも大好きです! 白いラケットなのでとてもエレガント。テニスはエレガントなスポーツなので合っていると思います」。言葉通り、赤土の上では特に白いラケットが映えている。

 子どもの頃に、初めて使ったラケットはテクニファイバーだったそうで、当時はラケットに名前を付けていたと言う。今は本数が多いので行なっていないが、「自分のオートグラフ(サイン)が入っているのもお気に入りです」と、満足している様子。

 今後、女子テニス界はシフィオンテクの時代が到来しそうだが、まずは、この全仏オープンで2度目のグランドスラムタイトルを獲得できるのか注目していこう。

●イガ・シフィオンテク/Iga Swiatek(ポーランド)
2001年5月31日生まれ。176センチ、右利き。姉の影響でテニスを始める。19歳で2020年全仏オープンに優勝。これがツアー初タイトルだった。21年にはツアー2大会で優勝。次のステップに進むため新コーチと契約し、22年にはハードコート4大会でタイトルを獲得した。22年4月4日にWTA 1位となる。使用ラケットはTecnifibre『Tempo 298』、ストリングは『Razor Code1.25』

構成●スマッシュ編集部
取材協力●テクニファイバー(Tecnifibre S.A)

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