現在開催中のテニス四大大会「全仏オープン」は現地5月30日に男子シングルス4回戦を実施。第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア/世界ランク23位)が第2シードのダニール・メドべージェフ(ロシア/同2位)を6-2、6-3、6-2のストレートで下し、同大会4年ぶり3度目となるベスト8進出を果たした。
3回戦では今季限りで引退を表明している地元フランス勢のジル・シモン(158位)をストレートで撃破したチリッチ。今大会は初戦から素晴らしいプレーで失セット数をわずか1に抑え、順調な勝ち上がりを見せている。
迎えたメドベージェフとの4回戦、チリッチは過去3戦でいずれも敗れていた難敵を相手に、前後の揺さぶりを交えた多彩な攻撃で序盤から主導権を握り、第6ゲームで先にブレークに成功。徐々にミスを重ねるメドベージェフから第8ゲームでも再びブレークを奪い、幸先よく第1セットを先取する。
勢いの止まらないチリッチは第2セット以降もブレークポイントを1度も与えない完璧なプレーを披露。終始メドベージェフに流れを渡さず、1時間45分で勝利を収めた。
ようやくメドベージェフから初勝利を挙げるとともに、全仏初のベスト4入りへ王手をかけたチリッチ。全米オープン優勝経験者同士の一戦を制した33歳の名手は試合後のオンコートインタビューで「この会場の雰囲気も、ナイトセッションでの試合も両方楽しめた。僕は自分でも信じられないくらいのテニスができた。最初から最後まで、僕のキャリアの中でも最高の試合のひとつになったよ」と喜びをあらわにした。
準々決勝では第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/7位)と対戦するチリッチ。次戦で勝利すれば全ての四大大会でベスト4に進出したことになるだけに、テニスファンからも注目を集めそうだ。
文●中村光佑
【連続写真】メドベージェフの余分な動きがない安定感抜群のバックハンド!
3回戦では今季限りで引退を表明している地元フランス勢のジル・シモン(158位)をストレートで撃破したチリッチ。今大会は初戦から素晴らしいプレーで失セット数をわずか1に抑え、順調な勝ち上がりを見せている。
迎えたメドベージェフとの4回戦、チリッチは過去3戦でいずれも敗れていた難敵を相手に、前後の揺さぶりを交えた多彩な攻撃で序盤から主導権を握り、第6ゲームで先にブレークに成功。徐々にミスを重ねるメドベージェフから第8ゲームでも再びブレークを奪い、幸先よく第1セットを先取する。
勢いの止まらないチリッチは第2セット以降もブレークポイントを1度も与えない完璧なプレーを披露。終始メドベージェフに流れを渡さず、1時間45分で勝利を収めた。
ようやくメドベージェフから初勝利を挙げるとともに、全仏初のベスト4入りへ王手をかけたチリッチ。全米オープン優勝経験者同士の一戦を制した33歳の名手は試合後のオンコートインタビューで「この会場の雰囲気も、ナイトセッションでの試合も両方楽しめた。僕は自分でも信じられないくらいのテニスができた。最初から最後まで、僕のキャリアの中でも最高の試合のひとつになったよ」と喜びをあらわにした。
準々決勝では第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/7位)と対戦するチリッチ。次戦で勝利すれば全ての四大大会でベスト4に進出したことになるだけに、テニスファンからも注目を集めそうだ。
文●中村光佑
【連続写真】メドベージェフの余分な動きがない安定感抜群のバックハンド!