海外テニス

元王者マリーが腹部負傷でウインブルドン前哨戦を欠場!「最も悪い時期にケガをした」と地元メディア<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.06.14

6月12日のボス・オープン決勝で準優勝となったマリーだが、その際に左腹部を負傷したことでウインブルドン出場が不安視されている。(C)Getty Images

 元世界王者アンディ・マリー(イギリス/現世界47位)が、現地6月13日に左腹部の負傷によりウインブルドンの前哨戦「シンチ選手権」(6月13日~19日/イギリス:クイーンズ/グラスコート/ATP500)を欠場することを発表。今後の動向が注目されている。

 マリーの左腹部の負傷は、6月12日にドイツで開催された「ボス・オープン」決勝でマテオ・ベレッティーニ(イタリア/10位)と戦っている際に生じたもの。ファイナルセット序盤でサービスの際に痛め、その後は思うようにプレーを続けられず敗れている。

 試合を終えたマリーはその日のうちにロンドンに戻り、翌13日には精密検査を実施。その結果「腹部のケガによって今年のクイーンズ(シンチ選手権)には出場できないことがわかりました」とSNSを通じて大会欠場を発表した。

 その上で「この大会は僕にとってすごく重要なものでした。特にここまで芝のコートで良いプレーができていた後だから、出場できないのはともて残念です」と悔しさを滲ませた。
 
 ウインブルドンでは過去2度にわたりタイトルを手にしているイギリスの英雄マリー。近年は股関節の負傷により思うように結果を出せず。かつて世界1位だったランキングを一時は800位台まで落とした時期もあった。

 だが、今季は1月のシドニーで準優勝を飾るなど調子は上向き。確実にポイントを稼ぎ、6月13日発表の世界ランキングでは2018年5月以来となるトップ50入りを果たした。

 それだけに多くのファンは、過去5度の優勝を誇るクイーンズで勢いに乗り、本番ともいうべきウインブルドンで躍動してほしいと願っていたに違いない。

 地元英紙『ガーディアン』は、「シュツットガルト(ボス・オープン)で最高のテニスを披露してきたマリーは今、最も都合の悪い時期にケガをしてしまった」と報道。「ウインブルドンに向けて回復は時間との戦いとなる」と危機感を募らせる。
 
 かつて「男子テニス界のビッグ4」の一人に数えられたマリー。近年は人工股関節を用いてプレーを続ける「不屈の35歳」のチャレンジは続く。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】なかなか見られないマリー他、トッププロの練習やテニス教室の様子
NEXT
PAGE
【動画】マリーが腹部を痛めた「ボス・オープン」決勝ハイライト