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元日本代表・波形純理が回り込みフォアのリターンを伝授。こうすれば球威と精度を両立できる!【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.06.18

大きめのステップで無駄なくフォアに回り込み(2~3コマ目)、ラケットヘッドを走らせてボールを叩く(5~7コマ目)。波形選手は押し出すスイングから改良を図った。写真:THE DIGEST写真部

大きめのステップで無駄なくフォアに回り込み(2~3コマ目)、ラケットヘッドを走らせてボールを叩く(5~7コマ目)。波形選手は押し出すスイングから改良を図った。写真:THE DIGEST写真部

 プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単に叩き込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は、元日本代表で39歳の今なお現役で活躍する波形純理選手が登場。回り込みフォアハンドのリターンについて教えてくれた。

  *  *  *

 バックハンドを得意とする波形選手は「以前は身体の真ん中に来たボールはバックで打っていました」という。それが「ここ5、6年は、リターンも含めてフォアに回り込むことを意識しています」とのこと。なぜか?

「長く戦っているうちに、自分からの攻撃力を上げる必要性を感じるようになったんです。やはりいくらバックが武器でも、フォアで叩いて展開していった方が有利です。だからすごく練習しましたね」

 その結果、つかんだコツがあるという。それは「腕の出し方」だ。

「それまで私は、回り込みフォアは腕を打ちたい方向に出していくと思っていましたが、違いました。この写真はデュースサイドからストレートに打ったリターンですが、それでも腕を押し出すのではなく、ヒジから先を走らせるように振った方がいいんです。ヘッドが回ってきて、より強く叩けます」
 
 これは上級者向きの高度なポイントと言えるだろう。一般的には狙う方向に面を向けて押していった方がコントロールしやすいが、それでは球威が上がらない。ヒジを利かせてヘッドを走らせながら、正しい面ができる一瞬にボールを捉えることで、パワーと方向性を両立させられるわけだ。

 もう1つ、スムーズに回り込むためのコツも教えてくれた。

「回り込むステップは大きくすることを心掛けています。リターンでは歩数を少なくした方が時間を節約できて、素早く回り込めるからです」

 ラリーでは細かいステップでボールに入るのが基本とされるが、リターンではそうしている余裕はない。無駄なく、必要最低限の動きでポジションに入ることが大切ということだ。

【プロフィール】波形純理/なみがた じゅんり
1982年7月5日、埼玉県生まれ。172cm、右利き。早稲田大学卒業後、プロ転向。高速ストロークを武器に、2011年には全豪、全仏オープンの本戦に出場。WTA最高105位をマークし、フェドカップ(現BJK杯)日本代表も務めた。39歳の今も日本女子の上位として活躍する息の長い選手。所属/フリー。

構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2021年1月号より再編集

【PHOTO】波形純理の回り込みフォアハンドのリターン、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』
 

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