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海外テニス

ウインブルドンに挑む19歳の超新星アルカラス!右ヒジに不安抱えるも「プレー自体はいい感じ」<SMASH>

中村光佑

2022.06.25

ハードとクレーコートで華々しい結果を残してきた19歳のアルカラスがウインブルドンの芝コートで果たしてどんな結果を残すのか…。(C)Getty Images

ハードとクレーコートで華々しい結果を残してきた19歳のアルカラスがウインブルドンの芝コートで果たしてどんな結果を残すのか…。(C)Getty Images

 今季だけでツアー4勝を挙げている注目のカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク7位)が、テニス系海外メディア『UBITENNIS』のインタビューに登場。右ヒジのケガの状態を明かすとともに、間もなく開幕する「ウインブルドン」(6月27日~7月10日/イギリス・ロンドン/グラスコート/グランドスラム)に向けた意気込みを語った。

 3月のマイアミ・オープンと5月のマドリード・オープンのマスターズ2大会で史上最年少優勝を成し遂げた19歳のアルカラス。先の全仏オープンでは準々決勝で現世界2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に敗れたもののベスト8入りを果たし、ここまで好調なプレーを見せている。

 ところが芝シーズンの初戦として出場を予定していた先週開催の「シンチ選手権」(イギリス:ロンドン/ATP500)を右ヒジの負傷により欠場。今週はイギリス・ハーリンガムのグラスコートで行なわれたエキジビジョンマッチに参戦したものの、世界28位のフランシス・ティアフォー(アメリカ/28位)に4-6、2-6で敗れた。

 ティアフォーとの試合中にも右ヒジに大きな包帯を巻いていたアルカラス。だがその理由については痛みがあったわけではなく、「あくまでも予防的なものだった」と説明。

 また「約2週間前はうまくトレーニングができなかった」としつつも、すでに会場入りしたウインブルドンでは「痛みなくトレーニングできた」という。
 
 ストレート負けを喫したティアフォーとの試合についても「プレー自体はいい感じだった」とコメント。一方、今回のウインブルドンで優勝候補に挙げられていることを問われた19歳の超新星は「まだいろいろと学んでいる段階」として、謙虚にこう答えた。

「優勝候補の一人と言ってくれる人もいるけど、正直言って自分ではそうは思わない。ジョコビッチやナダル、ベレッティーニなど、今のところ芝では僕よりずっといいプレーヤーがたくさんいて、信じられないようなプレーをしているからね」

「芝のサーフェスでどのように動くかを学ぶことはとても重要で、それが良い結果を得るための鍵になるんだ。ボレーなどの細かい部分も改善しようと試みている」

 それでも以前から「グランドスラムでの優勝が目標だ」と幾度となく口にしてきたアルカラスは「痛みもなくコンディションもいいからこのまま調子を上げていきたいし、全てがうまくいくことを願っている」とウインブルドンに向けた前向きな言葉を残し、インタビューを締めくくった。

 なお、ウインブルドンは現地時間6月24日に男女シングルスのドロー(組み合わせ)を発表。アルカラスは1回戦で世界158位のヤン-レナード・ストルフ(ドイツ)と対戦することが決まった。

文●中村光佑

【連続写真】将来の王者候補アルカラスの動かされても力強く返球したフォアハンド
 
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