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海外テニス

「全ての問題にうんざりすることもある」8強入りを決めたナダルのフィジカルに新たな懸念が浮上か<SMASH>

中村光佑

2022.07.05

足の痛みは解消されたようだが、ナダルの腹部のテーピングが気になるところ。(C)Getty Image

足の痛みは解消されたようだが、ナダルの腹部のテーピングが気になるところ。(C)Getty Image

 現在開催中のテニス四大大会「ウインブルドン」の男子シングルス4回戦で第21シードのボティック・ファンデザンツフープ(オランダ/世界ランク25位)をストレートで下し、同大会3年ぶり8度目のベスト8入りを決めた元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン/同4位)。先の全仏オープンでグランドスラム22度目の優勝を飾った36歳の鉄人は慢性的な痛みを抱えている左足の新たな治療を経て順調に回復し、今大会はここまで安定したプレーを披露している。

 そんな36歳のフィジカルコンディションを懸念する声が再び上がり始めている。その理由はナダルが腹部にテープを貼った上で今大会に臨んでいることが判明したからだ。

 だがスペインのテニス専門メディア『Punto de Break』によると、これについて試合後にある記者から質問を受けたナダルは「自分の身体のことを話すのは、ちょっと疲れたよ。あなたの質問に答えたくないわけではないけど、同時に自分自身や抱えている全ての問題にうんざりすることもあるんだ。今はその話をしない方がいいと思っている。今、僕はトーナメントの真っ最中で、このまま進み続けなければならない。現時点では僕は健康だし、自分がやりたいことのために戦い続けることができる」と回答。腹部の状態について詳細を明かすことはなかった。
 
 続けてナダルは「ポジティブに受け止めているのは、最初の2試合は良くなかったが、2日前の3回戦では初めて高いレベルでプレーできたことだ。そして今日の4回戦もやはりとても高いレベルでプレーできたよ」とコメント。改めて調子が上がっていることを強調した。

 自身3度目のウインブルドン制覇、そして前人未到のグランドスラム23度目の優勝を狙うナダルは次なる準々決勝で四大大会初の8強入りを果たした第11シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/14位)と対戦する。

 ちなみにナダルは今年3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ:インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)の決勝でフリッツにストレートで敗れており、ベスト4進出が懸かる次戦がリベンジマッチとなる。互いに順調な勝ち上がりを見せている中で迎える今回の対決はどのような結末を迎えるのか、ファンからも大きな注目が集まりそうだ。

文●中村光佑

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