右足首の大ケガによりツアーを離れている男子テニス世界ランク2位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)。懸命なリハビリに励んでいるものの、現時点ではいつツアーに復帰できるかは依然として不透明のままだ。そんな中で彼は今年8月末に開催される年内最後のグランドスラム「全米オープン」(8月29日~9月11日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)に出場する意欲を見せている。
昨夏の東京五輪で金メダルを獲得した25歳を悲劇が襲ったのは、今年6月の全仏オープン準決勝でのことだった。赤土の王者ラファエル・ナダル(スペイン/3位)と対戦したズベレフは第2セット終盤、フォアハンド側に打たれたショットを追いかけた際に右足首を激しくひねってしまい、声を上げて悶絶。車いすでいったん退場した後、メディカルタイムアウトを経て松葉杖をつきながら再びコートに姿を現したが、最終的に主審へ棄権を表明した。
準決勝後に故郷ドイツで精密検査を受けたズベレフは6月4日に自身のSNSを通じて「右足の複数の外側靭帯を切ってしまっていた」と診断結果を公表し、同時に「右足首の手術を決行した」とも報告した。その後は順調に回復しており、7月12日に更新した自身のインスタグラムでは右足首にサポーターを装着しながらも松葉杖なしでスムーズに歩く様子を動画で公開。着実にカムバックへの歩みを進めていることは確かだ。
ドイツのテレビ局『RTL』によると、ズベレフは2020年に準優勝を収めた経験も持つ全米への出場を「諦めていない」と語る。また、すでに母国が出場権を得ている男子テニスの国別対抗戦「デビスカップファイナルズ」(11月21日~27日/スペイン:マラガ/ハードコート)についても、「自分自身のために参加したいと思っている」と明かした。
一方で強くなって戻ってくるためにはつらいリハビリも乗り越える必要があると考えているようだ。「全然難しくないし、むしろこのリハビリがちょっと楽しみでもあるんだ。全く新しいことだからね。(普段なら)ハンブルクの大会に出るか、テニスコートで練習するか、どちらを選ぶかは明らかだけど、これが今の僕のやり方なんだ。特に焦ってはいない。みんなそれぞれのやり方があって、それをやり通さなければならない」と前向きなコメントを残した。
一部海外メディアでは全米の開幕までに復帰できるのではないかとも報じられているズベレフ。1日も早く元気な姿でコートに戻ってこられることを願いたい。
文●中村光佑
【PHOTO】全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選PHOTOを一挙公開!
昨夏の東京五輪で金メダルを獲得した25歳を悲劇が襲ったのは、今年6月の全仏オープン準決勝でのことだった。赤土の王者ラファエル・ナダル(スペイン/3位)と対戦したズベレフは第2セット終盤、フォアハンド側に打たれたショットを追いかけた際に右足首を激しくひねってしまい、声を上げて悶絶。車いすでいったん退場した後、メディカルタイムアウトを経て松葉杖をつきながら再びコートに姿を現したが、最終的に主審へ棄権を表明した。
準決勝後に故郷ドイツで精密検査を受けたズベレフは6月4日に自身のSNSを通じて「右足の複数の外側靭帯を切ってしまっていた」と診断結果を公表し、同時に「右足首の手術を決行した」とも報告した。その後は順調に回復しており、7月12日に更新した自身のインスタグラムでは右足首にサポーターを装着しながらも松葉杖なしでスムーズに歩く様子を動画で公開。着実にカムバックへの歩みを進めていることは確かだ。
ドイツのテレビ局『RTL』によると、ズベレフは2020年に準優勝を収めた経験も持つ全米への出場を「諦めていない」と語る。また、すでに母国が出場権を得ている男子テニスの国別対抗戦「デビスカップファイナルズ」(11月21日~27日/スペイン:マラガ/ハードコート)についても、「自分自身のために参加したいと思っている」と明かした。
一方で強くなって戻ってくるためにはつらいリハビリも乗り越える必要があると考えているようだ。「全然難しくないし、むしろこのリハビリがちょっと楽しみでもあるんだ。全く新しいことだからね。(普段なら)ハンブルクの大会に出るか、テニスコートで練習するか、どちらを選ぶかは明らかだけど、これが今の僕のやり方なんだ。特に焦ってはいない。みんなそれぞれのやり方があって、それをやり通さなければならない」と前向きなコメントを残した。
一部海外メディアでは全米の開幕までに復帰できるのではないかとも報じられているズベレフ。1日も早く元気な姿でコートに戻ってこられることを願いたい。
文●中村光佑
【PHOTO】全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選PHOTOを一挙公開!