右足首のケガによりツアーを離れている男子テニス世界ランク２位のアレクサンダー・ズべレフ（ドイツ）が７月12日に自身のインスタグラム（@alexzverev123）を更新。リハビリを行なった際の動画を公開し、多くのファンから反響を呼んでいる。

　昨夏の東京五輪で金メダルを獲得した25歳を悲劇が襲ったのは、今年６月の全仏オープン準決勝でのことだった。赤土の王者ラファエル・ナダル（スペイン／３位）と対戦したズベレフは第２セット終盤、フォアハンド側に打たれたショットを追いかけた際に右足首を激しくひねってしまい、声を上げて悶絶。車いすでいったん退場した後、メディカルタイムアウトを経て松葉杖をつきながら再びコートに姿を現したが、最終的に主審へ棄権を表明した。

　その後母国ドイツで精密検査を受けたズベレフは６月４日に自身のSNSを通じて「右足の複数の外側靭帯を切ってしまっていた」と診断結果を公表し、同時に「右足首の手術を決行した」とも報告。現在は患部に装具を付けた上で自転車を漕ぐトレーニングをはじめとしたリハビリに励んでいる。
  　今回インスタグラムに公開された動画には、ズベレフがトレーニングジムの廊下で歩行練習を行なう姿が収められている。右足首にはサポーターを装着しているものの、松葉杖なしで比較的スムーズに歩けていることから、予想よりも順調に回復しているようだ。そして最後にズベレフは両手でグッドマークを作りながらカメラに向かっていい笑顔を見せた。

　この投稿をチェックしたファンからは「足首の状態が良くなっているようでうれしい！」「サーシャ（ズベレフの愛称）、いい感じだね！」「あなたの幸運を祈ってるよ！」など温かいコメントが殺到。兄のミーシャ・ズベレフも「ジムでの小さな一歩が、大きな一歩に…」と、完全復活を目指す弟にエールを送った。

　一部海外メディアでは年内最後のグランドスラムとなる「全米オープン」（８月29日～９月11日／アメリカ・ニューヨーク／ハードコート）の開幕までに復帰できるのではないかとも報じられているズベレフ。１日も早く元気な姿でコートに戻ってこられることを願いたい。

文●中村光佑

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