2019年の男子テニス界を締めくくる大会、デビスカップ(デ杯)。これまで1年間かけて決勝まで行なっていたが、期間が長く、選手たちの負担になると疑問視されていたことを受け、今年からは、1カ国開催で、6つのグループに分けたラウンドロビンを行ない、1位となった6チームと、さらに2位の国から上位2チームでトーナメントを1週間かけて行なう新システムへと変更された。
大会の期間やシステムは変わったが、選手たちが国旗を背負って戦う大会であることはこれまで通り。そして団体戦を戦う上で欠かせない、キャプテン(監督)による選手の起用や采配にも注目が集まる。
今年のデ杯では、かつて選手としても活躍した、懐かしい名前を見ることができる。
オーストラリアのキャプテンはレイトン・ヒューイットだ。プロデビューからわずか3年後の2001年に、史上最年少で年間ランキング1位を獲得した伝説の選手である彼は、デ杯監督となり4年目を迎える。手塩に掛けて育ててきたデミノーも成長した今、結果がほしいところだろう。
そのヒューイットと同時期に現役選手であったアルゼンチンのガストン・ガウディオは、今大会で初めて監督を務める。ガウディオがツアー初優勝した際に、準決勝で対決したのが第1シードであったヒューイットというしのぎを削った仲だ。
また、今回よりシングルス2試合、ダブルス1試合の計3本で戦うことになったが、この両輪で活躍した経験があるのは、チリのニコラス・マスー。2004年のアテネ五輪で、フェルナンド・ゴンザレスとともに、シングルス、ダブルスで金メダルを獲得した経験がある。
日本代表と同じAグループ、フランスのセバスチャン・グロージャンは、元世界ランク4位のテクニシャン。引退後もコーチとして選手の育成に携わっていたが、今年よりヤニック・ノアに変わってデ杯監督に就任した。
そして日本のキャプテン(監督)は、岩渕聡。ジャパンオープンで日本人ペア初のツアーダブルス優勝と、全日本選手権のシングルス連覇といった、華々しい経歴を持つ。デ杯監督3年目の今年は、どのように日本選手を率いていくのだろうか。
他にもスペインのセルジ・ブルゲラ、アメリカのマーディー・フィッシュ、セルビアのジモニッチ…と、かつての名選手が名を連ねている。現役時代に熾烈な戦いを見せた監督たちは、どのような形でチームをけん引するのか? 選手はそれにどう応えるのか…? 熱い戦いからさらに目が離せない。
文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda
大会の期間やシステムは変わったが、選手たちが国旗を背負って戦う大会であることはこれまで通り。そして団体戦を戦う上で欠かせない、キャプテン(監督)による選手の起用や采配にも注目が集まる。
今年のデ杯では、かつて選手としても活躍した、懐かしい名前を見ることができる。
オーストラリアのキャプテンはレイトン・ヒューイットだ。プロデビューからわずか3年後の2001年に、史上最年少で年間ランキング1位を獲得した伝説の選手である彼は、デ杯監督となり4年目を迎える。手塩に掛けて育ててきたデミノーも成長した今、結果がほしいところだろう。
そのヒューイットと同時期に現役選手であったアルゼンチンのガストン・ガウディオは、今大会で初めて監督を務める。ガウディオがツアー初優勝した際に、準決勝で対決したのが第1シードであったヒューイットというしのぎを削った仲だ。
また、今回よりシングルス2試合、ダブルス1試合の計3本で戦うことになったが、この両輪で活躍した経験があるのは、チリのニコラス・マスー。2004年のアテネ五輪で、フェルナンド・ゴンザレスとともに、シングルス、ダブルスで金メダルを獲得した経験がある。
日本代表と同じAグループ、フランスのセバスチャン・グロージャンは、元世界ランク4位のテクニシャン。引退後もコーチとして選手の育成に携わっていたが、今年よりヤニック・ノアに変わってデ杯監督に就任した。
そして日本のキャプテン(監督)は、岩渕聡。ジャパンオープンで日本人ペア初のツアーダブルス優勝と、全日本選手権のシングルス連覇といった、華々しい経歴を持つ。デ杯監督3年目の今年は、どのように日本選手を率いていくのだろうか。
他にもスペインのセルジ・ブルゲラ、アメリカのマーディー・フィッシュ、セルビアのジモニッチ…と、かつての名選手が名を連ねている。現役時代に熾烈な戦いを見せた監督たちは、どのような形でチームをけん引するのか? 選手はそれにどう応えるのか…? 熱い戦いからさらに目が離せない。
文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda