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海外テニス

テニス界の“ビッグ3”を世界4位のチチパスが称賛!「彼らがいたからこそ、僕たちのレベルアップにつながった」<SMASH>

中村光佑

2022.07.30

「ビッグ3」と呼ばれるフェデラー、ナダル、ジョコビッチに各々2勝しているチチパス(写真)がレジェンドたちへの思いを語った。(C)Getty Images

「ビッグ3」と呼ばれるフェデラー、ナダル、ジョコビッチに各々2勝しているチチパス(写真)がレジェンドたちへの思いを語った。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク4位のステファノス・チチパス(ギリシャ)がテニス系海外メディア『Go Tennis』のインタビューに登場。自身のキャリアに影響を与えている「ビッグ3」(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ)の存在の大きさについて語った。

 ATPツアーで10度のシングルスタイトルを獲得している23歳のチチパス。安定したストロークを武器に持つ彼は「徐々に慣れてきた」という新型コロナウイルス感染拡大下のツアー転戦においても好成績を残しており、昨年6月の全仏オープンでは自身初となるグランドスラム(四大大会)決勝進出を果たした。

 迎えた優勝決定戦ではビッグ3の一角である元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位)に2セットアップから大逆転負けを喫したものの、依然として近い将来でのグランドスラム初優勝に大きな期待を寄せられている。

 そんなチチパスは、フェデラー、ナダル、ジョコビッチからそれぞれ2勝を挙げており、ビッグ3と互角に渡り合ってきた若手選手の1人だ。

 最近ではチチパスだけではなく、次世代のプレーヤーがビッグ3から勝利を挙げるケースも徐々に増えてきている。ただフェデラーがケガで長期の離脱を強いられているとはいえ、現在も長年テニス界を牽引してきた3人のレジェンドが圧倒的な存在感を放ち続けているのは間違いない。

 また今季は全豪と全仏でナダル、ウインブルドンではジョコビッチが優勝し、ビッグ3の2人がグランドスラムのタイトルを支配している。それも踏まえてチチパスは「あの3人がテニス史上最高の世代を形成してきた」と一目置いているようだ。
 
 そのうえでチチパスは自身を含めダニール・メドベージェフ(ロシア/1位)やアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/2位)に代表される次世代のプレーヤーを「あの3人にとっては目立つ存在ではない」と表現する。

 続けて「彼らがいたからこそ、僕たちのレベルアップにつながっていて、若い選手みんなが高いレベルに到達できた。彼らがいなければ、全てが違っていただろう。彼らはキャリアの年数が長いし、ノバクやナダルは今でもタイトルを獲っている。もちろん、勝ち続けることもできる」と、改めていまだに驚異的な強さを見せているビッグ3を称賛した。

 それでもインタビューの最後には「僕はまだ23歳だ」として、レジェンドたちに負けじと更なる高みを目指すことを誓った。

「今後もたくさん優勝して、それがグランドスラムになればいいなと思う。ベストプレーヤーが来るような重要な大会でプレーしているから、10タイトルという数字はあまり多くない。まだ足りないなと思う。これからもたくさん勝ちたい」

 次戦は8月6日から開幕する「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ハードコート/ATP1000)に出場を予定しているチチパス。8月末に開幕する年内最後のグランドスラム「全米オープン」(8月29日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)に向けて弾みをつけていきたいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】ウインブルドンで活躍したコビッチやナダルら男子選手の厳選写真

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