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女子テニス国別対抗戦「BJK杯」の会場が有明コロシアムに決定。日本は戦時下のウクライナ代表をどう迎えるか<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.08.10

昨年のプレーオフでも顔を合わせた日本とウクライナ。ファイナル予選進出を懸けて、今度は日本のテニスの聖地、有明コロシアムで
相まみえる。写真提供:公益財団法人日本テニス協会

 女子テニスの国別対抗戦「2022ビリー・ジーン・キング・カップ」(BJK杯=旧フェドカップ)のプレーオフ「日本対ウクライナ」が、2022年11月11日(金)、12日(土)の2日間で開催される。ホームでの開催は決定していたが、日本テニス協会は8月10日に、その会場を有明コロシアムにすることを発表。開閉式の屋根は、閉めて開催する予定としている。

 有明コロシアムで国別対抗戦が開催されるのは、2017 年 2 月のデビスカップ「日本対フランス」戦以来のこととなる。5年半ぶりとなる日本のテニスの聖地での国別対抗。みんなの応援で、日本代表を盛り上げてほしい。

 試合では全力で日本代表を応援したいところだが、ウクライナは現在、ロシアからの侵攻を受ける戦時下にある国だ。その国の代表チームが来日するのだから、「おもてなしの国、日本」としては、何らかの形でサポートの気持ちを伝えたいところ。どのようなプランでウクライナ代表を迎え入れるのか、今後の日本テニス協会の発表を待ちたい。

 日本は国別ランキング18位の第5シードで、ウクライナは同26位。初日にシングルス2本(両国のNo.1対No.2)、2日目にシングルス2本(両国のNo.1同士、No.2同士)とダブルス1本の計5試合を行ない、3勝した方が勝者となる。
 
 日本はウクライナに対し過去0勝1敗。ロシアが侵攻する前の昨年4月にもプレーオフで対戦しており、内藤祐希、村松千裕、秋田史帆、佐藤久真莉の布陣でアウェーのチョルノモルスクに乗り込んだが、エリーナ・スビトリーナ、マルタ・コスチュクらの牙城を崩せず、0勝4敗で敗退した。

 今回のプレーオフに勝利すれば、23年のファイナル予選に進出することができ、敗退すれば昨年同様にアジア・オセアニア1部に回ることになる。なお、土橋登志久監督は今シーズン限りでの退任を表明しており、このプレーオフが最後の指揮となる。

 両国の上位選手は以下の通り。
■日本
大坂なおみ(S39位、D-)
土居美咲(S98位、D109位)
内島萌夏(S130位、D224位)
本玉真唯(S185位、D960位)
日比野菜緒(S194位、D144位)
内藤祐希(S196位、D348位)
柴原瑛菜(S515位、D9位)
青山修子(S-、D10位)

■ウクライナ
エリーナ・スビトリーナ(S44位、Dなし)
アンヘリナ・カリニナ(S52位、D250位)
マルタ・コスチュク(S74位、D47位)
ダヤナ・ヤストレムスカ(S79位、D140位)
リュドミーラ・キチェノク(S997位、D16位)
ナディヤ・キチェノク(S819位、D70位)
※ランキングは8/8付

 スビトリーナは現在産休中だが、他の誰が出てきても手強い相手になるだろう。日本はどれだけ上位メンバーを招集できるかがポイントとなりそうだ。

構成●スマッシュ編集部

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