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海外テニス

【プロの観戦眼22】相手の時間を奪うプレーがうまくなったフェルナンデスを見よ!~美濃越舞<SMASH>

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2022.08.11

168センチと小柄ながら頑張っているフェルナンデスを「応援したい」と言う美濃越舞プロ(左上)。写真:Getty Images、滝川敏之

168センチと小柄ながら頑張っているフェルナンデスを「応援したい」と言う美濃越舞プロ(左上)。写真:Getty Images、滝川敏之

 このシリーズでは、多くのテニスの試合を見ているプロや解説者に、「この選手のここがすごい」という着眼点を教えてもらう。試合観戦をより楽しむためのヒントにしてほしい。

 第22回は、昨年現役を引退したばかりの美濃越舞プロが解説。注目しているのは2021年全米オープンで準優勝したレイラ・フェルナンデス。自身のキャリアの終わりぐらいの頃、つまり3年前ぐらいに同じ2.5万ドルの大会に出ていたという。だからこそ「短期間での伸び方がすごい」と驚く。

 彼女のプレーは「左利きの利点をうまく生かしている」そうだ。選手は通常「相手のバック側を狙おう」などを考えてショットを組み立てていく。しかし、左利き相手ではその組み立てが逆になるので、展開に慣れていないことが多い。そのアドバンテージをうまく使っているという。

 フェルナンデスが16歳ぐらいの時、同じ大会に出ていた頃のプレーについて、「動けて粘り強い印象はありました。コートカバー力があったので、運動能力が高いのだと思います」と、振り返る。
 
 では、この数年で何が変わったのだろうか? 「以前よりもベースラインに近い場所でプレーするようになり、相手の時間を奪うプレーが加わりました。今は女子1位のシフィオンテクを見てもわかるように、女子テニスでも早いテンポのラリーが展開される時代になりました。そのプレーがうまいです」と、今のテニスにマッチしていると言う。

「攻めと守りのバランスもいいですし、今後もっとよくなりそうです」。同じレベルの大会に出場していた懐かしさだけではなく、168センチと女子テニス界では小柄な選手だけに「応援したい気持ちもあります」と美濃越プロ。

 小柄な選手の試合は、パワーだけに頼る展開にはならないため、見ていて面白いことが多い。左利きを活用したクレバーなテニスは、これからもきっとテニスファンを楽しませてくれるだろう。

◆Leylah Fernandez/レイラ・フェスナンデス(カナダ)
2002年9月6日、カナダ・モントリオール生まれ。168cm、左利き、両手BH。2019年に全仏オープンジュニアに優勝。2021年にはツアー初優勝を果たし、全米オープンでは大坂なおみ、スビトリーナ、サバレンカのトップ10選手から勝利して準優勝。今年の全仏オープンでベスト8入り。キャリアハイ13位(8月8日付け)。

取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

【PHOTO】大坂も破って決勝進出!全米OPで躍進したレイラ・フェルナンデスの2021年を特集!
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