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海外テニス

ジョコビッチ、全米オープン欠場決定!新型コロナワクチン未接種でアメリカに入国できず断念<SMASH>

中村光佑

2022.08.26

今年1月の全豪オープンに続きワクチン未接種のため全米オープンにも出場できなくなったジョコビッチ。(C)Getty Images

今年1月の全豪オープンに続きワクチン未接種のため全米オープンにも出場できなくなったジョコビッチ。(C)Getty Images

 現地8月25日、男子テニス元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現6位)が自身の公式ツイッター(@djokernole)を更新。新型コロナウイルスのワクチン未接種による「全米オープン」(8月29日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)の欠場を正式に発表した。

 ワクチン接種免除をめぐる今年1月のオーストラリア入国騒動では裁判の末に国外退去となり、4連覇のかかっていた全豪オープンの欠場を余儀なくされたジョコビッチ。グルテンアレルギーを持つ彼は依然としてワクチン接種を完了していない。アメリカでは現在も新型コロナ感染拡大防止策の一環としてワクチン未接種者の入国を禁止しているため、自動的に全米選手権欠場となった。

 ジョコビッチは今回の投稿で「悲しいことに、今回はニューヨークに行くことができません」とファンに向けて報告。そして「愛と応援のメッセージを送ってくれたファンの皆さん、ありがとうございました。仲間である選手のみんなは頑張ってね! 体調を整え、前向きな気持ちで、再び戦えるチャンスを待ちたいと思います。テニス界よ、また会おう!」と綴り、全文を締めくくった。
 
 なおジョコビッチの欠場決定に伴い、全米オープンのトーナメントディレクターを務めるステイシー・アラスター氏は「ノバクは偉大なチャンピオン。連邦政府の非米国市民に対する感染防止対策により入国できないため、2022年の全米オープンに出場できないことは非常に残念です。来年の全米でノバクの復帰を待っています」との公式声明を発表している。

 オーストラリアから強制送還されたジョコビッチは、今年2月のドバイ選手権でツアーに復帰。試合を重ねるごとに徐々に調子を上げ、5月のイタリア国際でようやく今季初タイトルを獲得。7月のウインブルドンでは大会4連覇を含む7度目の優勝とグランドスラム21度目の優勝を飾っていた。

 最近は「身体を気遣いたい」としてワクチン未接種を貫く35歳のレジェンドに同情の声も多く上がり、オンライン署名サイト『Change.org』でもジョコビッチの米入国と全米オープン出場を求める署名が多数集まっていたほどだった。残念ながら年内最後のグランドスラムに出場することは叶わなかったが、全米閉幕後のツアー大会では元気にコートを駆け回る姿を見せてもらいたい。

文●中村光佑

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