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「4時間のうち半分は待ち時間だった」全米OPベスト16入りのベレッティーニが会見で不快感あらわ<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.09.05

相性の良い全米オープンで順調に勝ち進むベレッティーニ。(C)Getty images

 現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」で、4年連続のベスト16入りを決めたマテオ・ベレッティーニ(イタリア/14位)が、記者会見で観客のある行動に不快感を覚えたことを明かした。

 現地9月2日の男子シングルス3回戦で、元世界ランク1位のアンディー・マリー(イギリス/現世界51位)を6-4、6-4、6-7(1)、6-3で下したベレッティーニ。2012年大会王者とのハイレベルな戦いに強烈なワイドサービスで終止符を打つと、マリーとの握手後にしばらく主審と話し込むシーンが見られた。

 海外スポーツメディア『Sportskeeda』によると、どうやらベレッティーニは試合中、歩き回る観客に気を取られることが多かったようで、主審に「4時間プレーして半分は観客が座るのを待つ時間だった」とクレームをつけていたという。
 
 試合後の会見では、これについて「少し気が散ってしまったね。僕らはいつも時間に追われていて、審判からタイムバイオレーションを取られる可能性がある。でもみんなが座るのを20秒から25秒待たないといけないんだ」と、ショットクロックに追われながらのプレーで観客の動きにストレスを感じていることを明かした。

「(全米の会場は)本当に大きなスタジアムだから仕方のないことだとは思う。みんなチケットを買っていて席に座りたいのも当然だ。でも待たずにプレーできるような環境にするべきだとも思う。毎回観客が落ち着くのを待っていたら多くの時間を無駄にしてしまう。テレビで見ている人にとってもよくないことだろうね」

 ベレッティーニは次戦で2年連続のベスト8入りをかけて、アレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(スペイン/39位)と対戦する。両者は昨年のモンテカルロ・マスターズで1度対戦しており、その時はダビドビッチフォキナがストレートで勝利した。

 成長著しい23歳について問われたベレッティーニは「才能豊かでフィジカルも強い」と評しつつも、「大会が始まる前に1度練習したから、彼が何をしてくるかちょっとはわかっているつもりだよ」と語り、少しばかりの自信をのぞかせている。

構成●スマッシュ編集部

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