右足首の大けがによりツアー大会の欠場が続いている男子テニス世界ランク5位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)が復帰を予定していた国別対抗戦「デビスカップ by Rakutenファイナル グループステージ」(9月13日~18日/ドイツ・ハンブルク/ハードコート)を欠場すると発表した。
今年6月の全仏オープン準決勝で右足首を負傷し、その後の検査で同箇所の外側靭帯断裂が判明した25歳のズベレフ。先週のテニス四大大会「全米オープン」を含め北米ハードコートシーズンも欠場を余儀なくされたものの、手術を経て懸命なリハビリに励んできた彼は今週のデビスカップで待望のカムバックを果たすはずだった。ところがこのほど新たな「足のケガ」を理由に同大会の出場辞退を表明したのだ。
デビスカップの公式サイトによるとズベレフは故郷ハンブルクの会場でチームメイトのオスカー・オッテ(52位)との練習中、「足に激しい痛みを感じた」という。すぐに検査を受け、「骨髄浮腫(骨内部の炎症)」を発症していたことが判明。足の状態については「走ったり歩いたりできなくなるほど痛かった。今もかなり激しい痛みがあるんだ」と説明した上で、「数日単位で良くなるものではなく、復帰までには数週間もしくは数か月ほどかかる可能性がある」と明かした。
ちなみにズベレフは当時17歳だった2014年の「ハンブルク・オープン」(ATP500/クレー)でツアー初勝利を挙げ、怒涛の快進撃でベスト4入りを果たした経験を持つ。思い出の詰まった舞台で復帰戦を迎えられなくなったことについて、ドイツテニス界のエースは落胆の言葉を残した。
「今週ここでプレーできなくなったことにはとてもがっかりしている。ここでまたプレーをするのは大きな目標だった。(ハンブルクは)自分の故郷でもあるし、2014年に大きな成功を収めた場所。このスタジアムにもなじみがある。すごく残念だけど、どうしようもないね」
なおドイツは欠場が決定したズベレフの代役として世界153位のヤニック・ハンフマンをチームメンバーに登録。エースを欠いた中で現地9月14日に行なわれるフランスとのグループリーグ初戦に臨むこととなった。
それでもドイツ代表のキャプテンを務めるミハエル・コールマン(48歳)は「史上最高の選手の一人を失うことは大きな痛手だ。ただこういう状況は過去にも経験しているし、去年の大会は今回と似たような布陣でかなりいい結果を残せた。我々は決勝トーナメントに進めるような力を持っていると思う」と前を向いている。
ちなみにズベレフは3年ぶりに東京・有明で開催される今年10月の「楽天・ジャパン・オープン・テニス2022」(10月3日~9日/ハードコート/ATP500)にエントリーしているが、こちらの出場も絶望的な状況となってしまった。
文●中村光佑
【PHOTO】ズベレフら全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選PHOTOを一挙公開!
今年6月の全仏オープン準決勝で右足首を負傷し、その後の検査で同箇所の外側靭帯断裂が判明した25歳のズベレフ。先週のテニス四大大会「全米オープン」を含め北米ハードコートシーズンも欠場を余儀なくされたものの、手術を経て懸命なリハビリに励んできた彼は今週のデビスカップで待望のカムバックを果たすはずだった。ところがこのほど新たな「足のケガ」を理由に同大会の出場辞退を表明したのだ。
デビスカップの公式サイトによるとズベレフは故郷ハンブルクの会場でチームメイトのオスカー・オッテ(52位)との練習中、「足に激しい痛みを感じた」という。すぐに検査を受け、「骨髄浮腫(骨内部の炎症)」を発症していたことが判明。足の状態については「走ったり歩いたりできなくなるほど痛かった。今もかなり激しい痛みがあるんだ」と説明した上で、「数日単位で良くなるものではなく、復帰までには数週間もしくは数か月ほどかかる可能性がある」と明かした。
ちなみにズベレフは当時17歳だった2014年の「ハンブルク・オープン」(ATP500/クレー)でツアー初勝利を挙げ、怒涛の快進撃でベスト4入りを果たした経験を持つ。思い出の詰まった舞台で復帰戦を迎えられなくなったことについて、ドイツテニス界のエースは落胆の言葉を残した。
「今週ここでプレーできなくなったことにはとてもがっかりしている。ここでまたプレーをするのは大きな目標だった。(ハンブルクは)自分の故郷でもあるし、2014年に大きな成功を収めた場所。このスタジアムにもなじみがある。すごく残念だけど、どうしようもないね」
なおドイツは欠場が決定したズベレフの代役として世界153位のヤニック・ハンフマンをチームメンバーに登録。エースを欠いた中で現地9月14日に行なわれるフランスとのグループリーグ初戦に臨むこととなった。
それでもドイツ代表のキャプテンを務めるミハエル・コールマン(48歳)は「史上最高の選手の一人を失うことは大きな痛手だ。ただこういう状況は過去にも経験しているし、去年の大会は今回と似たような布陣でかなりいい結果を残せた。我々は決勝トーナメントに進めるような力を持っていると思う」と前を向いている。
ちなみにズベレフは3年ぶりに東京・有明で開催される今年10月の「楽天・ジャパン・オープン・テニス2022」(10月3日~9日/ハードコート/ATP500)にエントリーしているが、こちらの出場も絶望的な状況となってしまった。
文●中村光佑
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