海外テニス

ナダルがフェデラーの引退表明に反応!「この日が永遠に来なければいいと思っていた」<SMASH>

中村光佑

2022.09.16

ナダル(右)は数々の名勝負を演じてきた盟友フェデラー(左)の引退を悲しみながらも今後に向けてエールも送った。(C)Getty Images

 現地時間9月15日、男子テニス元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン/現世界ランク3位)が、自身の公式ツイッターを更新。9月23日に開催される男子テニス団体戦「レーバー・カップ」(イギリス・ロンドン/ハードコート)を最後に現役を退く意向を示した盟友のロジャー・フェデラー(スイス)へ向けて惜別のメッセージを送った。

 2004年3月のマイアミ・オープン(ATP1000)で初めて顔を合わせた2人はこれまでに40度対戦しており、グランドスラム決勝の大舞台でも幾度となくしのぎを削ってきた。約24年にもわたるフェデラーの輝かしいキャリアを語る中で、ナダルとの美しきライバル関係は切っても切り離せないものだ。

 今回の投稿で「僕の友人にしてライバルでもあるロジャーへ」と書き出したナダルは、「この日が永遠に来なければいいと思っていた。僕にとっても、世界中のスポーツ界にとっても悲しい日だ」と、フェデラーの引退にショックを隠し切れない様子。

 それでもフェデラーとともに長らく男子テニス界を牽引できたことを誇りに思っているようだ。
 
「コート内外でたくさんの素晴らしい瞬間を共有できたこと、そしてあなたとこれまでの年月を共有できたことは喜びであり、また名誉であり恩恵でもあった」

 続けてナダルはフェデラーに直接言葉をかけるように「これからも一緒に過ごす時間がたくさんあるだろうし、まだ一緒にやることがたくさん残っている。僕たちはそのことをわかっているよね」と記し、「いまは奥様のミルカさん、子どもたち、家族とともにあなたがこれからの人生を楽しめるよう、心から幸せを願っている」と第2の人生を歩み出す永遠のライバルにエールを送った。

 現時点で、今年のレーバー・カップ(9月23日~25日/イギリス・ロンドン)には初めて「ビッグ4」(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリー)全員がエントリーしており、絶大な人気を誇る4人のレジェンドが一堂に会することになっている。それを踏まえてナダルは「レーバー・カップで会おう」と全文を締めくくった。

 世界中のテニスファンだけでなく現役選手の間でも悲しみの声が広がっているフェデラーの現役引退。まだこの事実を受け止めきれない人がほとんどだろう。

文●中村光佑

【動画】フェデラー本人が公開した引退メッセージ
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【画像】ナダルが公開した「引退するフェデラー」へのメッセージ