男子テニス世界ランク43位のアンディー・マリー（イギリス）は、９月23日から開催する「レーバー・カップ」（イギリス・ロンドン／ハードコート）にて、引退を表明した元世界ランク１位のロジャー・フェデラー（スイス）とダブルスをプレーすることを熱望しているようだ。

　レーバー・カップは欧州選抜と世界選抜が団体戦で争うエキジビション大会で、今年は欧州選抜にマリー、フェデラーの他、ラファエル・ナダル（スペイン／世界ランク３位）やノバク・ジョコビッチ（セルビア／７位）と、かつて『ビッグ４』と呼ばれた面々が初めて同チームとなる。

　ここ数年ケガに苦しめられていたフェデラーは、2021年のウインブルドン以来の出場となる同大会限りでの現役引退を表明。マリーはこれまで、数多くのビッグトーナメントの決勝でフェデラーと壮絶な戦いを繰り広げてきたが、ライバルの引退について「このスポーツにとって本当に悲しいことだ。彼の試合運び、身のこなし、そのすべてが選手たちから尊敬を集めていたと思う」と語った。
  　また、レーバー・カップでともにプレーする可能性について問われると「彼がどれくらいプレーできるかはわからない。まだ彼と話してはいないんだ」としつつも、「もしかしたら、彼とダブルスでコートを共有する機会があるかもしれないね。そうなったならば、それは本当にスペシャルなことだ」と共闘の可能性をほのめかしている。

　なお、欧州選抜には上記の４名の他にキャスパー・ルード（ノルウェー／２位）、ステファノス・チチパス（ギリシャ／６位）、マテオ・ベレッティーニ（イタリア／15位）がメンバー入り。世界選抜にはフェリックス・オジェアリアシム（カナダ／８位）、テイラー・フリッツ（アメリカ／12位）、ディエゴ・シュワルツマン（アルゼンチン／16位）、フランシス・ティアフォー（アメリカ／19位）などが名を連ねている。

　第５回を迎える今年のレーバー・カップは、「Nitto ATPファイナルズ」（シーズン最終戦）の会場として20年まで使用されていたロンドンのO2アリーナで開催される。３日間でシングルス９試合、ダブルス３試合の計12試合を３セットマッチ形式で実施し、それぞれ初日は１ポイント、２日目は２ポイント、最終日には３ポイントが勝利するごとにチームへ与えられる。

構成●スマッシュ編集部

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