現地時間10月12日、露メディア『Sports.ru』は、男子テニスのステファノス・チチパス(ギリシャ/世界ランキング5位)に関する記事を掲載。チチパスの母ユリア・アポストリさんがインタビューに応じ、息子のサポート論などを述べた中、過去にロシアでプレーしないか、とオファーがあったことを明かしている。
【連続写真】次代の王者候補チチパスが放つ世界最強レベルの片手バックハンド
ツアー通算9度のシングルスタイトルを獲得し、今季も4月のモンテカルロで自身初のマスターズ連覇を果たすなど、これまでトップ選手がいなかったギリシャテニス界に大きな衝撃を与えている24歳のチチパス。そんな彼は、両親がともに元テニスプレーヤーという環境で生まれ育った。
父アポストロス・チチパスさんは現在、コーチとしてツアーに帯同している。さらに、母ユリアさんの父(チチパスの祖父にあたる)セルゲイ・サルニコフさんは、1956 年メルボルン五輪のサッカー競技で金メダルを獲得したソ連代表チームの一員。また、弟ペトロス・チチパス(ギリシャ/1119位)もプロテニス選手として活動中だ。
こうしたスポーツ一家で3歳からテニスを始め、ジュニアの世界1位になるなど、常に将来を嘱望されてきた息子について、ソ連出身のユリアさんは、「(息子が)ロシアでプレーする選択肢はなかったか」と問われると、「オファーがあった」と回答。 ただ、それは断ったといい、「オファーされたとおりに指導してもらえるか、いろいろと迷った。前年にジュニアをやっていたから、18歳の時だった」と当時を回想している。
記事内では、「このレベルの選手を支えるには、心理を理解しなければならない」「若くて有望なテニスプレーヤーは、干渉しないことが一番」などと持論が展開され、今もなお家族から力強いサポートを受けている様子のチチパス。すでに今季もその年のエリート8名を集めて行なわれるツアー最終戦『Nitto ATPファイナルズ』への出場を決めているが、今後さらなる進化を遂げられるか。
構成●THE DIGEST編集部
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