男子テニス元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現165位)がスペイン紙『AS』のインタビューに登場。「刺激を受けている選手」の1人として四大大会22勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン/2位)の名を挙げた。
昨年6月のマヨルカ選手権(スペイン・マヨルカ/芝/ATP250)で右手首を負傷したティームは紆余曲折を経て今年3月にスペイン・マルベージャで行なわれたチャレンジャー(下部大会)で復帰。カムバック直後はなかなか勝ちに恵まれない日々が続いていたが、最近では上位に進出するツアー大会が徐々に増えてきている。着実に本来のプレーを取り戻しつつある29歳は「試練を乗り越えていくのが面白い」と自信を口にする。
そんなティームは度重なるケガに悩まされながらも驚異の精神力で度々完全復活を遂げてきた元世界王者のナダルに「インスピレーションを受けている」と明かす。
「彼(ナダル)は自分が今立たされているような状況で参考にしたい最高のモデルだ。なぜなら彼は数か月の離脱から4、5回復帰して、常にビッグタイトルを獲得してきたからね」
そのうえで「僕はグランドスラムで再び戦えると思っているから、一生懸命努力をしている。夢を持ち続けているんだ」と頼もしいコメント。一日も早く世界のトップに戻る意欲を示した。
また今回のインタビューではナダルと同郷で最年少世界王者のカルロス・アルカラス(19歳)にも言及。先の全米オープンでグランドスラム初優勝を成し遂げたヤングスターのすさまじい活躍ぶりを「類まれなキャリアだ」と表現し、アルカラスのプレースタイルも踏まえてこう続けた。
「彼の戦い方は全く新しいものだと思う。ニューヨーク(全米)では困難な状況を乗り越え、何度も何度もアグレッシブに攻撃していた。恐れることなく全てのポイントを奪いにいこうとする彼の姿は、とてつもないものだった。彼は(現在の)テニスを変えようとしていると思うし、他のプレーヤーはそんな彼のプレーに適応しなければならないね」
なおティームは今週行なわれている男子テニスツアー「ヒホン・オープン」(10月10日~16日/スペイン・ヒホン/インドアハードコート/ATP250)で苦しみながらも勝ち上がり、今季2度目となるベスト4へ進出。だが現地10月15日に行なわれた準決勝では第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/9位)に4-6、4-6のストレートで敗退となった。
文●中村光佑
【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録
昨年6月のマヨルカ選手権(スペイン・マヨルカ/芝/ATP250)で右手首を負傷したティームは紆余曲折を経て今年3月にスペイン・マルベージャで行なわれたチャレンジャー(下部大会)で復帰。カムバック直後はなかなか勝ちに恵まれない日々が続いていたが、最近では上位に進出するツアー大会が徐々に増えてきている。着実に本来のプレーを取り戻しつつある29歳は「試練を乗り越えていくのが面白い」と自信を口にする。
そんなティームは度重なるケガに悩まされながらも驚異の精神力で度々完全復活を遂げてきた元世界王者のナダルに「インスピレーションを受けている」と明かす。
「彼(ナダル)は自分が今立たされているような状況で参考にしたい最高のモデルだ。なぜなら彼は数か月の離脱から4、5回復帰して、常にビッグタイトルを獲得してきたからね」
そのうえで「僕はグランドスラムで再び戦えると思っているから、一生懸命努力をしている。夢を持ち続けているんだ」と頼もしいコメント。一日も早く世界のトップに戻る意欲を示した。
また今回のインタビューではナダルと同郷で最年少世界王者のカルロス・アルカラス(19歳)にも言及。先の全米オープンでグランドスラム初優勝を成し遂げたヤングスターのすさまじい活躍ぶりを「類まれなキャリアだ」と表現し、アルカラスのプレースタイルも踏まえてこう続けた。
「彼の戦い方は全く新しいものだと思う。ニューヨーク(全米)では困難な状況を乗り越え、何度も何度もアグレッシブに攻撃していた。恐れることなく全てのポイントを奪いにいこうとする彼の姿は、とてつもないものだった。彼は(現在の)テニスを変えようとしていると思うし、他のプレーヤーはそんな彼のプレーに適応しなければならないね」
なおティームは今週行なわれている男子テニスツアー「ヒホン・オープン」(10月10日~16日/スペイン・ヒホン/インドアハードコート/ATP250)で苦しみながらも勝ち上がり、今季2度目となるベスト4へ進出。だが現地10月15日に行なわれた準決勝では第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/9位)に4-6、4-6のストレートで敗退となった。
文●中村光佑
【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録