現地10月12日、英公共放送『BBC』は男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア/ハードコート)の廃止が決定したと報道。来シーズンからは新たに男女混合のトーナメント「ユナイテッドカップ」がスタートする予定だ。
2020年に始まったATPカップは年初から大きな盛り上がりを見せてきた一方、同じく国別対抗戦として1900年から行なわれてきたデビスカップと酷似していたため、ファンからの批判も多かったのが事実だ。
また、今年から同じシーズンで予選ラウンドとグループリーグ、決勝ラウンドを分けて行なうフォーマットに変更されたデビスカップとATPカップがスケジュールに組まれることで過密日程となり、特に男子選手の負担が増大してしまうことが懸念されていた。
解決策を見出すべく数カ月間交渉を続けてきたATP(男子プロテニス協会)とデビスカップを管轄するITF(国際テニス連盟)がATPカップを廃止する方向で合意した形だ。今後はATPがデビスカップと提携を結ぶと報じられており、デビスカップは導入されて間もない新フォーマットでの大会開催を継続する見込みとなっている。
なお現時点でユナイテッドカップは、11日間の日程を設けた上でオーストラリアの複数の都市で開催されることになっており、大会開始日は2022年12月29日が有力とされている。今月下旬には豪テニス連盟が詳細を発表するという。
男女混合での国別対抗戦と言えばATPカップが始まる以前、約30年にわたって行なわれていた「ホップマンカップ」を思い出すファンも多いだろう。ただしホップマンカップはエキシビジョンマッチとして開催されていたため、出場選手にランキングポイントや賞金が与えられることはなかった。だがこのほど創設されるユナイテッドカップではランキングポイントと賞金の両方が付与されるようだ。
英紙『Times』によれば、ユナイテッドカップでは計16カ国でグループリーグを実施し、上位国は決勝ラウンドへ進出。同ラウンドでは男女それぞれのシングルスと混合ダブルスが行なわれることになっている。すなわち、わずか3回開催しただけで終わりを告げるATPカップとは全く異なるフォーマットのトーナメントとなるのだ。どのような戦いが繰り広げられるのか非常に楽しみである。
文●中村光佑
【PHOTO】ATP杯直後に開催の「全豪オープン2022」で活躍した男子選手の厳選写真
2020年に始まったATPカップは年初から大きな盛り上がりを見せてきた一方、同じく国別対抗戦として1900年から行なわれてきたデビスカップと酷似していたため、ファンからの批判も多かったのが事実だ。
また、今年から同じシーズンで予選ラウンドとグループリーグ、決勝ラウンドを分けて行なうフォーマットに変更されたデビスカップとATPカップがスケジュールに組まれることで過密日程となり、特に男子選手の負担が増大してしまうことが懸念されていた。
解決策を見出すべく数カ月間交渉を続けてきたATP(男子プロテニス協会)とデビスカップを管轄するITF(国際テニス連盟)がATPカップを廃止する方向で合意した形だ。今後はATPがデビスカップと提携を結ぶと報じられており、デビスカップは導入されて間もない新フォーマットでの大会開催を継続する見込みとなっている。
なお現時点でユナイテッドカップは、11日間の日程を設けた上でオーストラリアの複数の都市で開催されることになっており、大会開始日は2022年12月29日が有力とされている。今月下旬には豪テニス連盟が詳細を発表するという。
男女混合での国別対抗戦と言えばATPカップが始まる以前、約30年にわたって行なわれていた「ホップマンカップ」を思い出すファンも多いだろう。ただしホップマンカップはエキシビジョンマッチとして開催されていたため、出場選手にランキングポイントや賞金が与えられることはなかった。だがこのほど創設されるユナイテッドカップではランキングポイントと賞金の両方が付与されるようだ。
英紙『Times』によれば、ユナイテッドカップでは計16カ国でグループリーグを実施し、上位国は決勝ラウンドへ進出。同ラウンドでは男女それぞれのシングルスと混合ダブルスが行なわれることになっている。すなわち、わずか3回開催しただけで終わりを告げるATPカップとは全く異なるフォーマットのトーナメントとなるのだ。どのような戦いが繰り広げられるのか非常に楽しみである。
文●中村光佑
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