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今季好調のキリオスがSNSで早期引退の意思を告白「バハマの自宅でただ座っていたい」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.10.16

度々口にしているだけに、早期引退の意思は固いようだ。(C)Getty images

 男子テニス世界ランク21位のニック・キリオス(オーストラリア)が、SNSで早期引退の意思を示し、話題となっている。

 先の「楽天ジャパンオープンテニス」では、準々決勝を前に左ヒザのケガを理由として棄権したキリオス。現在はバーゼル(10月24日~30日/ATP500)、パリ(10月31日~11月6日/ATP1000)への出場を目指し母国オーストラリアで休養中だが、その時間を利用して自身のインスタグラムにてファンからの質問に回答した。

 彼は昨年、プロ生活への考え方として「ベストは尽くすが、あと4、5年もプレーを続けるつもりはない」と明かしていたが、今回もファンから『30歳を過ぎても自分がプレーしていると思うか? 』といった質問が寄せられた。

 これに対しキリオスは「正直なところ、それはないかもしれない」と回答。続けて「バハマの自宅に戻って、何もせずただ座っていたいんだ」と、早期引退後のスローライフを心待ちにしているかのようなコメントを残した。
 
 先月の全米オープン時にもキリオスは「今年最後のビッグトーナメントだから、タフに戦い、ポジティブでいなければならない」としつつ、「もう少しで家に帰ることができる。あと数試合もすればテニスから解放されるんだ」と語っていた。

 ここ数年はこういった発言が多い印象だが、かのレジェンド選手ジョン・マッケンロー氏はそんなキリオスの今後について「同郷のバーティーのように、メジャー大会で優勝した後すぐに引退してしまうかも」との懸念を示していた。

 ルーキー時代から評価されてきたカリスマ性が、27歳を迎えた今真価を発揮しつつあるだけに、彼のこのような考え方には少しばかりの寂しさを感じるが、納得のいく形で引退の時を迎えられるように願いたい。

構成●スマッシュ編集部

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