女子テニスの国際ツアー下部大会「浜名湖東急カップ浜松ウィメンズオープン2022」（10月11日～16日／静岡県・浜松市／砂入り人工芝／ITFツアーW25）は最終日、10月16日にシングルス決勝を実施。ノーシードから勝ち上がってきた、加治遥が山崎郁美に勝利して優勝を果たした。

　決勝を戦った加治は、２週間前の能登和倉国際女子オープンテニス（ITFツアーW25）優勝者。対する亜細亜大学３年生の山崎も、先週の牧之原国際女子テニス（ITFツアーW25）を制したばかり。勢いに乗る２人による好ゲームが予想された。

　果たして試合は最初のゲームから、デュースにもつれ込む競った展開となる。だが、山崎がキープし迎えた加治のサービスゲーム終盤で、山崎が足を捻って転倒。試合継続は不可能となり、山崎の棄権によって加治が優勝した。（※公式スコアは、ゲームカウント１－１となったところで山崎の棄権となっている）
  　試合後に加治は、「最後はこういう結果になり、山崎選手が心配です。自分としては、昨日は思っていたようなテニスができなかった反省点はあるが、能登から３週間、自分のテニスをしっかりやろうと意識し、ちょっとずつ好結果に結びついてきた。その意味では優勝できて、すごく意義のある大会だった」と、予期しない結末ながら、この３週間全体を見て納得のいく結果となったようだ。

　10月22日（土）から開催される全日本について聞かれると、「やはり特別な大会。タイトルを取りたいという思いはすごくある。でもあまり意識しすぎず、今続けている自分のテニスを、しっかりやることを一番に考えていきたい」と意欲を示した。

　思わぬ形で決勝戦が終了したため、会場では急きょ、筑波大学４年生の阿部宏美と、加治による１セットマッチのエキジビションマッチが行なわれた。

構成●スマッシュ編集部

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