男子テニス元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界ランク8位)がシーズン最終戦「ATP ファイナルズ」(11月13日~20日/イタリア・トリノ/ハードコート)の開幕に先立って行なわれたメディアデーに登場。2015年大会以来7年ぶりとなるタイトル獲得へ向けた意気込みを明かした。
今季は1月のオーストラリア入国騒動をはじめ、数々の試練に見舞われてきたジョコビッチ。2月のツアー復帰直後は、勝ちに恵まれない日々が続いていたものの、試合を重ねるごとに調子を上げ、7月のウインブルドンでは、グランドスラム21度目のタイトルを獲得している。
そして、9月下旬の「テルアビブ・ウォータージェン・オープン」(イスラエル・テルアビブ/ハードコート/ATP250)と、10月初旬の「アスタナ・オープン」(カザフスタン・ヌルスルタン/ハードコート/ATP500)では2週連続の優勝を飾り、ファイナルズ出場権も手に入れた。
9月のレーバー・カップで現役を引退した宿命のライバル、ロジャー・フェデラー(スイス/元世界1位)が持つ最終戦6度目のタイトル獲得にあと1と迫るジョコビッチだが、選ばれし8人のトッププレーヤーが集結するファイナルズで優勝することの難しさを独特の表現を交えながら、こう語った。
「(最終戦は)ケーキのイチゴのようなものだけど、それを手に入れるまでの道のりは長い。1年の最後の週で、全員がラストスパートをかけてくる。ここでは世界のベストプレーヤーと戦わなければならない。最初の試合から激しい試合になるだろう。この大会では多かれ少なかれ、すべての選手と1度は対戦しなければならない。僕はそのフォーマットで多くの経験を積んでいるから、それが良い方向に作用してくれればと思う」
年間獲得ポイントで上位8人のみが出場できる最終戦では、4名ずつがグリーングループとレッドグループに分かれて行なわれるラウンドロビン(予選)を戦い、上位2名ずつが決勝ラウンド(準決勝)へと進出する。
レッドグループに入ることとなったジョコビッチは、現地11月14日に行なわれるラウンドロビン初戦で24歳のステファノス・チチパス(ギリシャ/3位)と対戦することが決定。ちなみに両者は今季すでに3度顔を合わせているが、いずれもジョコビッチが勝利しており、過去の対戦成績でも9勝2敗と大きく勝ち越している。
それでも35歳の鉄人は、「直近ではアスタナの決勝とパリ大会の準決勝で対戦して勝ったが、どちらの試合も接戦で、特にパリの試合は大変なものだった。間違いなくタフな試合になることは分かっている」とチチパスを警戒。その後、改めて久々のファイナルズ優勝へ「モチベーションは高いし、挑戦することを楽しみにしている。体調は万全だ」とコメントし、インタビューを締めくくった。
文●中村光佑
【PHOTO】ウインブルドン2022でジョコビッチはじめ活躍した男子選手たちの厳選写真を公開!
今季は1月のオーストラリア入国騒動をはじめ、数々の試練に見舞われてきたジョコビッチ。2月のツアー復帰直後は、勝ちに恵まれない日々が続いていたものの、試合を重ねるごとに調子を上げ、7月のウインブルドンでは、グランドスラム21度目のタイトルを獲得している。
そして、9月下旬の「テルアビブ・ウォータージェン・オープン」(イスラエル・テルアビブ/ハードコート/ATP250)と、10月初旬の「アスタナ・オープン」(カザフスタン・ヌルスルタン/ハードコート/ATP500)では2週連続の優勝を飾り、ファイナルズ出場権も手に入れた。
9月のレーバー・カップで現役を引退した宿命のライバル、ロジャー・フェデラー(スイス/元世界1位)が持つ最終戦6度目のタイトル獲得にあと1と迫るジョコビッチだが、選ばれし8人のトッププレーヤーが集結するファイナルズで優勝することの難しさを独特の表現を交えながら、こう語った。
「(最終戦は)ケーキのイチゴのようなものだけど、それを手に入れるまでの道のりは長い。1年の最後の週で、全員がラストスパートをかけてくる。ここでは世界のベストプレーヤーと戦わなければならない。最初の試合から激しい試合になるだろう。この大会では多かれ少なかれ、すべての選手と1度は対戦しなければならない。僕はそのフォーマットで多くの経験を積んでいるから、それが良い方向に作用してくれればと思う」
年間獲得ポイントで上位8人のみが出場できる最終戦では、4名ずつがグリーングループとレッドグループに分かれて行なわれるラウンドロビン(予選)を戦い、上位2名ずつが決勝ラウンド(準決勝)へと進出する。
レッドグループに入ることとなったジョコビッチは、現地11月14日に行なわれるラウンドロビン初戦で24歳のステファノス・チチパス(ギリシャ/3位)と対戦することが決定。ちなみに両者は今季すでに3度顔を合わせているが、いずれもジョコビッチが勝利しており、過去の対戦成績でも9勝2敗と大きく勝ち越している。
それでも35歳の鉄人は、「直近ではアスタナの決勝とパリ大会の準決勝で対戦して勝ったが、どちらの試合も接戦で、特にパリの試合は大変なものだった。間違いなくタフな試合になることは分かっている」とチチパスを警戒。その後、改めて久々のファイナルズ優勝へ「モチベーションは高いし、挑戦することを楽しみにしている。体調は万全だ」とコメントし、インタビューを締めくくった。
文●中村光佑
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