海外テニス

不屈の男ナダル、メッシ率いるアルゼンチン代表にエール!「今でも優勝候補の一つだと思っている」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.11.25

エキジビション参加のためにブエノスアイレスを訪れているナダルがワールドカップで苦戦するアルゼンチン代表とメッシにエールを送った。(C)Getty Images

 テニス四大大会で史上最多22勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク2位)が、サッカーのアルゼンチン代表とチームのエースであるリオネル・メッシに熱いエールを送った。

 これは11月22日に行なわれたカタール・ワールドカップの初戦で、アルゼンチンが格下のサウジアラビアにまさかの逆転負けを喫したことを受けてのもの。

 フランスの『SPORT.RF』ほか複数のメディアによると、ナダルはエキジビションマッチへ参加するためにアルゼンチンのブエノスアイレスを訪れており、その試合前となる23日に自身の考えを口にしたという。

 スペインの名門サッカークラブ「レアル・マドリー」の熱烈なファンであるナダルは、テニス界きってのサッカー通としても知られる存在。そんなナダルは敗戦のショックを受けているであろうアルゼンチン代表に向けて「自分を信じることの大切さ」を語った。

「世界は何も変わってはいない。彼らは単に初戦に負けただけで、(リーグ戦は)まだ2試合残っている。彼らがこれまでに成し遂げてきたことは素晴らしいことであり、彼らが受けるべきは批判ではく尊敬の言葉だ。私は今でもアルゼンチンが優勝候補の一つだと考えている」とその力を高く評価する。
 
 そして、かつてレアル・マドリーの宿敵FCバルセロナに所属していたメッシについては、「彼は私の愛すべきレアルから何年にもわたり多くの物を奪っていったが、その一方で我々にサッカーの世界で数々の特別な瞬間を与えてくれたのも事実だ。彼はサッカーというスポーツの歴史の中で間違いなくトッププレーヤーのひとりに数えられる存在だ」とその功績を称える。

 昨年はケガにより身体が思うように動かず、一時は「引退」も考えたというナダル。だが、今年1月の全豪オープンでは奇跡の復活優勝を果たし、全仏オープンでは試合毎に神経に痛み止めを打ちながら前人未到の14度目の優勝を遂げた。どんな状況に追い込まれても決して諦めない不屈の男だからこそ、自分を信じることの大切さがわかるのだろう。

 同26日にはメキシコとワールドカップのグループリーグ第2戦に臨むアルゼンチン。決戦を前にして「自分たちが本当のチームであることを示さないといけない」と語るメッシ。果たしてアルゼンチンに絶望の淵から這い上がってきた今季のナダルのような巻き返しは見られるのか…。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】全仏オープン2022優勝のナダルら男子選手たちの厳選写真