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海外テニス

「子どもができてから初めて理解できる」父親となった元世界1位のメドベージェフが来季に向けて意気込みを語る<SMASH>

中村光佑

2022.11.29

ATPファイナルズでは3連敗を喫したメドベージェフが中東でのエキジビに出場する。(C)Getty Images

ATPファイナルズでは3連敗を喫したメドベージェフが中東でのエキジビに出場する。(C)Getty Images

 12月8日から3日間にわたって中東サウジアラビアで開催されるエキジビションマッチ「ディルイーヤ・テニスカップ」(ハードコート)に出場する男子テニス前世界王者のダニール・メドベージェフ(ロシア/現世界ランク7位)が、同大会のYoutubeチャンネルが配信したインタビューに登場。そのなかで父親となったことへの喜びを語った。

 今年10月14日に自身のSNSを通じて、妻のダリア・メドベージェフさんの第1子出産を公表した26歳のメドベージェフ。子育てをしながらツアーを転戦するのはさぞかし大変かと思われるが、「僕は今、人生において本当に幸せな人間だ。良い感情しか抱いていない」と笑顔でコメント。

「(子どもがいるという)この経験は素晴らしいものだ。そのことについては多くの人が、子どもができてから初めて理解できると言っていたが、今では完全に理解できる。とても楽しいし、とてもうれしいよ。妻にも感謝している」とも語り、新たな家族ともに充実した日々を送っているようだ。

 一方で今シーズンのメドベージェフはツアータイトル獲得数も2にとどまり、ケガにも見舞われたことで思うような成績を残せない時期が続いた。今月初旬に出場したシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/ハードコート)でもラウンドロビン(グループリーグ)でまさかの3連敗を喫し、早々に決勝ラウンド進出を逃している。
 
 メドベージェフ自身もトップランカーとして理想のプレーができなかったことを自覚しているようで、「僕が自分自身とファンに見せたいものは、最高の自分なんだ。でも今年は、コート上で自分らしさを発揮できなかったり、色々とうまくいかなかったりもした」と嘆いた。

 だがまた一つ背負うものができた今、ロシアテニス界の俊英はしっかりと前を向いている。インタビューの最後には「来年はもっと良くなって、毎回自分のベストを見せられるようにしたい」と新シーズンに向けての意気込みを口にした。

 なおシングルス優勝者に100万ドル(約1億3800万円)もの賞金が与えられる今回のディルイーヤ・テニスカップにはメドベージェフの他、スタン・ワウリンカ(スイス/150位)やニック・キリオス(オーストラリア/22位)、ドミニク・ティーム(オーストリア/106位)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/8位)といったそうそうたるメンバーが参戦する予定だ。

 また現時点ではケガにより戦列を離れているアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/12位)もエントリーリストに入っている。

文●中村光佑

【連続写真】メドベージェフの余分な動きがない安定感抜群のバックハンド!

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