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海外テニス

「初めての大会がオーストラリアでは困る」元世界2位のズベレフが12月のエキジビションマッチで復帰!<SMASH>

中村光佑

2022.11.29

久々にコートに戻りトップレベルの選手と戦えることに喜びを感じているズベレフ。(C)Getty Images

久々にコートに戻りトップレベルの選手と戦えることに喜びを感じているズベレフ。(C)Getty Images

 来月初旬に中東サウジアラビアで開催されるエキシビションマッチ「ディルイーヤ・テニスカップ」(12月8日~10日/ハードコート)で約半年ぶりの復帰を予定している男子テニスのアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/世界ランク12位)が、同大会のYoutubeチャンネルが配信したインタビューに登場。再びコートに戻ってこられることへの喜びを語った。

 今年6月の全仏オープン準決勝で赤土の王者ラファエル・ナダル(スペイン/大会時5位/現2位)と対戦した際に右足首を激しく捻り、その後の検査で複数の外側靭帯断裂が判明した25歳のズベレフ。懸命なリハビリにより順調な回復ぶりをアピールしてきた彼は故郷ハンブルグで行なわれた9月のデビスカップ・グループステージ(男子国別対抗戦)で待望のカムバックを果たすはずだった。

 ところがデ杯開幕前に行なったチームメイトとの練習中に「右足に新たなケガを負った」として復帰は先送りに。「骨髄浮腫(骨内部の炎症)」を発症したと報じられたズベレフは、「数日単位で良くなるものではなく、復帰までには数週間もしくは数か月ほどかかる可能性がある」と明かしていた。

 現世界王者のカルロス・アルカラス(スペイン/19歳)をはじめ自分よりも若い選手が続々と台頭している現状に焦りを感じていたことは間違いないだろう。だからこそキャリアで初めてとなる長期離脱を強いられたドイツテニス界の俊英は厳しい試合になることを予想しつつも、サウジアラビアの舞台で久々にプレーできることへの気持ちの高ぶりを隠せない様子だ。
 
「長い間ケガをしていたから、コートに戻って、最高のレベルで戦えることを本当に楽しみにしている。今回のサウジアラビアのエキシビションはデビスカップやATPファイナルズに出場した選手が多く参加するし、世界のトッププレーヤーが集まるから、ハイレベルな大会になると思う。彼らについていって、対等に戦えるようにしたい」

 一方でまだケガの状態が心配されているのは事実だ。そんな中でディルイーヤ・テニスカップでの復帰を決断した理由については「ケガからカムバックして初めての大会がオーストラリア(来年1月の全豪)では困るから、今回のエキジビションに参加することにした」と説明。

 その上で「それは正しい判断だと思う」と述べたズベレフは改めて「またツアーでプレーすること、そしてベストプレーヤーたちと対戦することをとても楽しみにしている」と今後に向けての意気込みを口にした。

 なおシングルス優勝者に100万ドル(約1億3800万円)もの賞金が与えられる今回のディルイーヤ・テニスカップにはズベレフの他、スタン・ワウリンカ(スイス/150位)やニック・キリオス(オーストラリア/22位)、ドミニク・ティーム(オーストリア/106位)、ダニール・メドベージェフ(ロシア/7位)といったそうそうたるメンバーが参戦する予定だ。

文●中村光佑

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