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「テニスを通じて人生を豊かに」SDGsも学ぶ新しい取り組み「第11回杉山記一杯」の狙いは?<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.12.05

主催の杉山氏の熱い思いがたくさんの子どもたちに伝わったようだ。写真提供:Tennis.jp

 小・中学生を対象とした杉山記一プロ主催の「第11回杉山記一杯」が、11月26日~27日に千葉県・ロイヤルSCテニスクラブにて開催された。

 この大会は「テニスを通じて人生を豊かに!」という大会理念のもとで行なわれ、試合だけでなく、増田健太郎氏や鮎川真奈ら日本のトッププロによるクリニックでプロとの交流ができることも特徴だ。さらに、スコアや進行のサポート、プロによるアドバイスなど、きめ細かいフォローがなされ、多くの信頼を得ている。

 また、「テニスを通じて人生を豊かに!」という大会理念に大正製薬株式会社を始めとする多くの企業が賛同している。そして、新たな取り組みとして「テニスを通じてSDGsを学ぶ」ことが加わった。

 その内容としては、子どもたちが間伐材(森林保護のために間引きされた木材)のうちわに自分の夢を描き、その夢がSDGs17ゴールのどれに関連するかを考えて、そのSDGsゴールのシールを貼ったり、憧れのプロにうちわの夢を伝え、サイン・写真撮影を通じて、プロと交流するというもの。
 
 SDGsという言葉は知っていても、あまりピンとこない子どもたちのために、それは何かを考えさせるというのが、その目的の一つでもあり、「子どもたちは夢を持ってほしい」という杉山氏の思いが込められている。

 また、杉山氏は「テニスをいちスポーツではなく、人生を豊かにするものとして捉えてほしい。そして子どもには、夢を堂々と語ってほしい。キラキラした夢は、必ずSDGsの17ゴールのいずれかに関連する。この大会を通じてテニスの刺激はもちろん、SDGsのことも理解し、少しでも夢の実現に近づいてもらいたい」と語った。

 参加者の親御さんからは「夢を堂々と語ることの重要性を、親子で知ることができました。それが叶う、叶わないにしろ、頑張るプロセスこそが重要であり、それこそが人生ではないかと」というメッセージも届き、杉山氏の思いが参加者に伝わっていることがうかがえる。

 この新たな取り組みがどんどん広がり、「テニスを通じて人生を豊かに」そして「テニスを通じてSDGsを学ぶ」子どもたちが増えていくことを期待したい。なお、第12回大会は、12月11日(日)に同じロイヤルSCテニスクラブで開催される予定だ。

構成●スマッシュ編集部

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