「岐阜国際ジュニアテニストーナメント2022 Supported by KIMIKO DATE × YONEX PROJECT」（11月28日～12月４日／岐阜メモリアルセンター／ITFグレード５）」は12月４日、男女シングルスとダブルス決勝を行なった。

　男子シングルスは、ノーシードの木村一翔（かずま）が、6－2、 6－4のストレートで第６シードの坂本日色（ひいろ）を倒し、ITFジュニア初優勝を果たした。木村は、「ファーストセットから我慢が続きましたが、粘ることができ、甘くなったボールを自分から積極的に打って、前でフィニッシュできたことが勝利につながりました」と試合を振り返った。また、今後は上のグレードの大会にも出場し、「外国人のトップ選手にも勝っていきたい」と意欲を見せた。

　女子シングルスは、「いつか（ITFジュニアの）決勝で当たりたいね」と話していた、第1シードの小坂莉來（りら）と、第４シードの市岡梓奈（あずな）と友人でライバルの対戦になった。攻める小坂と粘る市岡の試合は、6－3、2－6、6－4で市岡が勝利し、ITFジュニア初優勝を飾った。
  「試合が続いていたので慣れてきて、決勝でも緊張せずに戦えました。大事なポイントで諦めないことが、勝ちにつながったと思います」と、プレーは粘っていても、心理的には攻める気持ちで戦っていたことを勝因に挙げた。

　大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子氏は、「今大会は、女子は終盤にかけていい試合が多かったですし、男子は岐阜県の選手がダブルス優勝を飾り、男女ともに良い流れを作れているという思いがあります」と、手応えを感じている様子。

　また、12月７日から始まる愛媛のITFジュニアについて「連戦が続き、ジュニアたちは若いといえど、体力的にも厳しい中で、どうやってポイントを重ねていくのかということは、この先、世界を目指す中でやっていかなければならないこと」と、連戦での勝ち方を身に付ける機会でもあることを明確にしていた。

■ダブルス決勝結果　※丸数字はシード
男子：可児優希／桃山晃　6-2 6-3　木村一翔／大桐壮央①
女子：井上季子／上野梨咲③　6-1 6-2　古谷ひなた／岸本聖奈

構成●スマッシュ編集部

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