多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す「セルフジャッジ」でテニスの試合をしています。「自分で判定するなら簡単」と思う方もいるかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを起こすことが多々あるからです。
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。テニス専門誌「スマッシュ」では、元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「プレー中に帽子を落とした」時の対応です。こうした場面では自分からレット(やり直し)を要求できるのでしょうか…。
結論から言うと、帽子を落とした側(あなた)からレットをコールすることはできません。あなたが帽子を落としたことで、相手が「妨害を受けた」と判断した場合に限り、レットをコールできます。
コート上の落とし物により、相手からレットがコールされたら、1回目に限りポイントのやり直しとなります。ただし再びあなた(同じ選手)が落とし物をしたら、今度は“故意による妨害”と判断されてポイントを失います。
1回目の落とし物が帽子で、2回目はボールだったとしても「2回目の落とし物は故意による妨害」となります。注意してください。
落とし物により「プレーを妨害された」と感じるかは、人によって違います。初中級者は気にしない方が多いようですが、上級者になると「何かが落ちた」ことで気が散り、判断が一瞬遅れる場合もあります。そうなると明らかに妨害です。
1回目の落とし物で「妨害」と指摘された場合は、「不注意だった」という理由で、もう1度ゲームをやり直します。「次から気を付けてください」という解釈です。けれども2回目からの「妨害(落とし物)」に関しては、その都度ポイントを失う事になります。
構成●スマッシュ編集部
※2020年8月号より抜粋・再編集
【写真】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。テニス専門誌「スマッシュ」では、元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「プレー中に帽子を落とした」時の対応です。こうした場面では自分からレット(やり直し)を要求できるのでしょうか…。
結論から言うと、帽子を落とした側(あなた)からレットをコールすることはできません。あなたが帽子を落としたことで、相手が「妨害を受けた」と判断した場合に限り、レットをコールできます。
コート上の落とし物により、相手からレットがコールされたら、1回目に限りポイントのやり直しとなります。ただし再びあなた(同じ選手)が落とし物をしたら、今度は“故意による妨害”と判断されてポイントを失います。
1回目の落とし物が帽子で、2回目はボールだったとしても「2回目の落とし物は故意による妨害」となります。注意してください。
落とし物により「プレーを妨害された」と感じるかは、人によって違います。初中級者は気にしない方が多いようですが、上級者になると「何かが落ちた」ことで気が散り、判断が一瞬遅れる場合もあります。そうなると明らかに妨害です。
1回目の落とし物で「妨害」と指摘された場合は、「不注意だった」という理由で、もう1度ゲームをやり直します。「次から気を付けてください」という解釈です。けれども2回目からの「妨害(落とし物)」に関しては、その都度ポイントを失う事になります。
構成●スマッシュ編集部
※2020年8月号より抜粋・再編集
【写真】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり