専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

豪州テニスの最優秀賞をバーティーにさらわれたキリオスが愚痴る「笑っちゃうよ。もうどうでもいい」<SMASH>

中村光佑

2022.12.14

バーティーのニューカム・メダル受賞は順当な気もするが、キリオスとしては納得いかないようで、不満を吐露した。(C)Getty Images

バーティーのニューカム・メダル受賞は順当な気もするが、キリオスとしては納得いかないようで、不満を吐露した。(C)Getty Images

 現地12月13日、男子テニス世界ランク22位のニック・キリオス(オーストラリア)が自身の公式インスタグラム(@k1ngkyrg1os)のストーリーズを更新。毎年オーストラリアのテニス界で「最も優れた選手」に贈られる「ニューカム・メダル」の受賞を逃したことについて不快感をあらわにした。

 四大大会7度の優勝を誇る豪テニス界のレジェンド、ジョン・ニューカム(男子元世界1位)の名にちなんで命名されたニューカム・メダル。今季の大躍進により、キリオスは同賞の最終選考に残っていたが、結果は今年3月に現役を引退した同郷の元世界女王、アシュリー・バーティー(26歳)が2017年から5年連続(20年は中止)となる受賞を果たした。

 バーティーは今シーズン初戦となったアデレード国際(オーストラリア・アデレード/ハードコート/WTA500)で単複優勝を飾ると、直後に行なわれた全豪オープンでは地元選手として44年ぶりとなる優勝を達成。わずかひと月の間に計3つのタイトルを獲得した。

 ところが全豪終了からおよそ2か月後に自身のSNSを通じて突如引退を発表。世界中のファンに衝撃を与えたが、母国開催のグランドスラムを制してのキャリアの終焉は、この先もテニス界における印象的な出来事の1つに数えられることだろう。

 だが今季に限って言えばキリオスも文句なしの成績を残した。同胞の後輩で親友でもあるタナシ・コキナキスとのダブルスで地元選手ペアとして約25年ぶりの全豪オープン優勝、さらには7月のウインブルドンで自身初の四大大会シングルス決勝進出も果たし、大きなマイルストーンを築き上げた。その他のツアー大会でも安定して上位に進出し、1年を通して持ち前の類まれなポテンシャルを遺憾なく発揮した。
 
 またグランドスラムでの優勝は1度ずつで同じだったものの、合計タイトル獲得数(キリオス:4、バーティー:3)とマッチ勝利数(キリオス:61、バーティー:13)ではいずれもバーティーを上回った。それだけに栄えあるニューカム・メダルを受賞できなかったことが納得いかなかったようだ。

 このほど更新したストーリーズでキリオスは自身とバーティーの今シーズンの成績を比較した画像を公開し、「笑っちゃうよ。全然リスペクトしていない。もうどうでもいい」と投稿。皮肉の言葉と共にニューカム・メダルを管轄する豪テニス連盟を批判した。

 実はキリオスが母国の自身に対する扱いを非難したのはこれが初めてではない。最近応じた豪メディアのインタビューではオーストラリアが準優勝を収めた先月末のデビスカップを欠場した理由の一つに、「母国のファンが自分を受け入れてくれていない」ことを挙げていた。

 ここ最近は現在交際中のコスティーン・ハッツィさんの温かい支えも背に、質の高いパフォーマンスを見せているキリオス。だが依然としてプレー中の態度やコート外での言動が問題視されており、それがニューカム・メダルの選出に災いしてしまった可能性もある。テニス以外の面でも十分な評価を得られることが必要なのかもしれない。

文●中村光佑

【PHOTO】準優勝のキリオスはじめウインブルドン2022で活躍した男子選手たち
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号