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ナダルとシフィオンテクが国際テニス連盟選出の「2022年世界チャンピオン」に決定!<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.12.16

1シーズンで各々2つのグランドスラムを制したナダル(左)とシフィオンテク(右)がITF(国際テニス連盟)選出の年間チャンピオンとなった。(C)Getty Images

 ITF(国際テニス連盟)は12月15日、2022年世界チャンピオンを発表。男子はラファエル・ナダル(スペイン)、女子はイガ・シフィオンテク(ポーランド)が選出された。

 ナダルが「ITF世界王者」に輝くのはこれが5回目。最多7回受賞のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、6回のピート・サンプラス(アメリカ/引退)に続く3番目の成績で、ロジャー・フェデラー(スイス/引退)の記録と並んだ。

 受賞したナダルは「2008年に初めてこの賞を受賞した時、14年後の今もこのような高いレベルでプレーしているとは思ってもいませんでした。今年の全豪オープンで2度目の優勝を果たし、もちろんローラン・ギャロス(全仏オープン)でも優勝できたことは、本当に特別なことでした。チームと世界中のファンのサポートに本当に感謝していますし、2023年のシーズンが今から楽しみです」とITFの公式サイトを通じてコメントした。

 改善の兆しが見られない左足の痛みを抱えながら2022年をスタートさせ、1月には全豪オープンで優勝。鎮痛剤を打ちながら挑んだ全仏オープンでは14度目の戴冠を果たし、グランドスラムタイトル最多22勝を記録した。

 ウインブルドンで腹筋を痛めて以降はやや精彩を欠いたとはいえ、1シーズンでグランドスラム2大会制覇はまさに「チャンピオン」にふさわしい戦績といえるだろう。
 
 一方、女子で選出されたイガ・シフィオンテクはこれが初めての受賞で、ポーランド人女性としても初となる快挙となった。6月の全仏オープンで自身2度目の優勝を飾ると、9月開催の全米オープンで初優勝。こちらもナダル同様に1シーズンで2つのグランドスラムタイトルを獲得するという快挙を成し遂げた。

 しかもシーズンを通して全仏と全米を含む9大会で決勝進出を果たし、8大会で優勝するという圧倒的な勝率を誇った。まさに「女王」にふさわしい戦いぶりを披露したのだ。

 ITF公式サイトを通じて「今年は私にとって大きな年であり、このような重要な賞は、私がどれだけ遠くに来たかを示してくれるものです。私のチーム、家族、そしてポーランドや世界中のファンがいなければ、このようなことは起こり得なかったでしょう。今回の受賞は2022年のコート上の素晴らしい冒険に対する私たちの共同受賞と考えてください」とシフィオンテクは感謝の気持ちを伝えた。

構成●スマッシュ編集部

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