人工関節挿入の大手術を経て臀部のケガから見事な復活劇を見せ、今年6月に約4年ぶりとなるトップ50復帰を果たした男子テニス元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現49位)。
依然としてケガの再発の不安と戦い続けているなか、先のカタール・ワールドカップで優勝したアルゼンチン代表のキャプテンを務めたサッカー界のスーパースター、リオネル・メッシに刺激を受けたという。
イギリス人選手がイングランドとスコットランドの2チームに分かれて戦うエキジビジョンマッチ「Battle of Brits」(12月21日~22日/イギリス・アバディーン/ハードコート)に出場したマリーは、大会開幕前に行なわれた記者会見に出席。自身と同じく1987年生まれで35歳のメッシが、キャリア初のワールドカップ優勝を成し遂げたことを大いに喜んだ。
「彼(メッシ)が国際的なレベルという意味でワールドカップ優勝を成し遂げていないと言われていた中で、ついに優勝できたことが本当にうれしかった」
また、競技は違えども今もなお第一線で輝くメッシにインスピレーションを受けているともコメント。
「彼は35歳で、僕と同じ年に生まれたんだ。30代半ばから後半にかけてのアスリートが競技に参加し、自分の好きなことをやっている姿を見るのは、素晴らしいことだ」と称賛の言葉を述べた。
近年はテニス界でも大ベテランが現役で活躍するケースが増えており、グランドスラム3度の優勝を誇るマリーもその中の1人だ。自身と世代が近しい選手がコート上で懸命に戦い続ける姿には日々触発されているようで、「テニスでも、セレナやフェデラー、ナダルなど、最近はそういった(年齢が若くない)選手の姿を目にする機会が増えた。それが僕のモチベーションになり、最高のパフォーマンスをし続けることができる」と語る。
だが、他のスポーツと比べて運動量が非常に多いテニスは無論身体にかかる負担もケタ違いだ。自身の年齢やフィジカルコンディションも踏まえ、マリーは「もし再び大きなケガをしたらそこから復帰しようとは思わないだろうね」とも発言。さらにこう続けた。
「もし、身体の調子がよくて、コンスタントに試合に出場できるのであれば、プレーを続けるよ。でもこの年齢で、これまでに抱えてきた問題(主に臀部のケガ)を考えると、そんなに先のことは考えられない」
それでもまだまだ現役でプレーを続ける意欲を示しているマリー。オフシーズンには米フロリダで3週間のトレーニングを積み、「以前よりも調子が良くなったのは確かだ」と手応えも感じているという。最後には「ジムで持久力とスタミナを強化するために多くのトレーニングをしたことが役立つのではないかと期待している」と来季に向けての意気込みを明かした。
文●中村光佑
【PHOTO】なかなか見られないアンディ・マリーらトッププロの練習風景
依然としてケガの再発の不安と戦い続けているなか、先のカタール・ワールドカップで優勝したアルゼンチン代表のキャプテンを務めたサッカー界のスーパースター、リオネル・メッシに刺激を受けたという。
イギリス人選手がイングランドとスコットランドの2チームに分かれて戦うエキジビジョンマッチ「Battle of Brits」(12月21日~22日/イギリス・アバディーン/ハードコート)に出場したマリーは、大会開幕前に行なわれた記者会見に出席。自身と同じく1987年生まれで35歳のメッシが、キャリア初のワールドカップ優勝を成し遂げたことを大いに喜んだ。
「彼(メッシ)が国際的なレベルという意味でワールドカップ優勝を成し遂げていないと言われていた中で、ついに優勝できたことが本当にうれしかった」
また、競技は違えども今もなお第一線で輝くメッシにインスピレーションを受けているともコメント。
「彼は35歳で、僕と同じ年に生まれたんだ。30代半ばから後半にかけてのアスリートが競技に参加し、自分の好きなことをやっている姿を見るのは、素晴らしいことだ」と称賛の言葉を述べた。
近年はテニス界でも大ベテランが現役で活躍するケースが増えており、グランドスラム3度の優勝を誇るマリーもその中の1人だ。自身と世代が近しい選手がコート上で懸命に戦い続ける姿には日々触発されているようで、「テニスでも、セレナやフェデラー、ナダルなど、最近はそういった(年齢が若くない)選手の姿を目にする機会が増えた。それが僕のモチベーションになり、最高のパフォーマンスをし続けることができる」と語る。
だが、他のスポーツと比べて運動量が非常に多いテニスは無論身体にかかる負担もケタ違いだ。自身の年齢やフィジカルコンディションも踏まえ、マリーは「もし再び大きなケガをしたらそこから復帰しようとは思わないだろうね」とも発言。さらにこう続けた。
「もし、身体の調子がよくて、コンスタントに試合に出場できるのであれば、プレーを続けるよ。でもこの年齢で、これまでに抱えてきた問題(主に臀部のケガ)を考えると、そんなに先のことは考えられない」
それでもまだまだ現役でプレーを続ける意欲を示しているマリー。オフシーズンには米フロリダで3週間のトレーニングを積み、「以前よりも調子が良くなったのは確かだ」と手応えも感じているという。最後には「ジムで持久力とスタミナを強化するために多くのトレーニングをしたことが役立つのではないかと期待している」と来季に向けての意気込みを明かした。
文●中村光佑
【PHOTO】なかなか見られないアンディ・マリーらトッププロの練習風景