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現役を退き、デ杯日本代表を率いる添田豪新監督が会見「まずはファイナルズ、ゆくゆくは優勝が目標」と抱負<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.12.24

10月まで現役でプレーしていた添田。引退と同時にデ杯監督に就任し、オンライン会見で意気込みを語った。写真:THE DIGEST写真部(左)、Zoom画面より(右)

 2023年からテニスの日本代表チームを指揮する男子・デビスカップ(デ杯)の添田豪新監督と、女子・ビリージーンキングカップ(BJK杯)の杉山愛新監督が、12月23日にオンライン会見を開き、現在のナショナルチームの活動状況や、来年のデ杯・BJK杯に向けての抱負などを語った。

 両監督にとって初仕事となったのは、12月5日から23日まで行なわれたナショナルチームの強化合宿だ。ナショナルメンバーを中心に、ネクストジェンチームやジュニアナショナルチームの選手たちが入れ替わりながら多数参加し、トレーニングに励んだ。

 添田監督は「結構みんなつらい練習を乗り越えて、大きなケガもなく順調にできた」と報告。特に若手の育成には力を入れているようで、「今回の合宿にもジュニアを含め若手を何人か呼んだ。徐々に若手を強化して、ゆくゆくはデ杯チームに入れていきたいと思っている」と構想を語った。
 
 デ杯は来年の2月4日(土)、5日(日)にワールドグループ1部プレーオフの対ポーランド戦(三木市・ブルボンビーンズドームで開催)が控えている。「ポーランドは強い選手が多いので、こちらもベストメンバーに近い形で臨みたい」と添田監督。まだ出場メンバーは決まっていないが、つい最近まで現役だった添田監督は選手たちと近い関係にあり、召集の見通しは明るそうだ。

「早い段階から個々の選手とデ杯に向けてどう考えているか話してきた。今のところすごく順調に話し合いもできているので、エントリーの時にはすごくいいメンバーで臨めるのではという感触は得ている」

 ポーランドは世界10位のフベルト・フルカチュを擁する強豪。日本としては西岡良仁(36位)、ダニエル太郎(92位)らを入れた万全の布陣で迎え撃ちたいところだ。

 添田監督のデ杯にかける思いは熱い。「まずはファイナルズを目標にして、ゆくゆくは優勝するのが目標。期待するのは西岡選手、エースとして、チームを引っ張る存在としてもっと成長してほしい」と、今後に向けての希望を語った。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】西岡良仁、ダニエル太郎ら世界に挑む日本選手たち。2022全米オープンより