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海外テニス

「彼を温かく迎えてほしい」全豪OP主催者が入国のジョコビッチを歓迎「再び注目の選手となるだろう」<SMASH>

中村光佑

2022.12.29

アデレートの大会会場で練習を開始したジョコビッチ。(C)Getty Images

アデレートの大会会場で練習を開始したジョコビッチ。(C)Getty Images

 世間を大きく揺るがしたあの騒動から約1年の時を経て、グランドスラム21勝を誇る35歳の鉄人が待ち望んでいた場所に降り立った。

 今年1月のオーストラリア入国問題で強制送還と4連覇のかかっていた全豪オープン欠場を余儀なくされ、同時に豪州政府から「3年間の入国禁止」を通告されていた男子テニス元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)。現地12月27日に海外スポーツメディア『Sportskeeda』が報じたところによると、同国内の規定変更により11月に入国禁止措置を解除された彼が、新シーズンをスタートするオーストラリアに到着したという。

 年明け早々に開幕する「アデレード国際1」(1月1日~8日/オーストラリア・アデレード/ハードコート/ATP250)に参戦するジョコビッチは、すでに大会会場で練習を開始しているという。同大会には、フェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/6位)、ダニール・メドベージェフ(ロシア/7位)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/8位)、アンディー・マリー(イギリス/49位)といったそうそうたるメンバーが集結することになっている。また日本人選手では、今季自己最高位を記録した世界36位の西岡良仁が出場する予定だ。

 オーストラリアテニス連盟の会長で全豪のトーナメントディレクターも務めるクレイグ・タイリー氏は現地27日に開かれた記者会見に出席。国外退去後初めてとなる豪州入国を果たしたジョコビッチについて言及し、以下のように喜びのコメントを発表した。
 
「我々は、彼がオーストラリアに戻ってくることを歓迎します。彼はアデレードで再び注目の選手となることでしょう」

 続けて「彼(ジョコビッチ)を温かく迎え入れてほしい」と述べたタイリー氏は、国内のテニスファンへ呼びかけるかのようにこう続けた。

「私は、オーストラリア国民に大きな信頼を寄せています。我々は非常によく教育されたスポーツファンであり、特にテニスを観戦しに訪れる人々は、選手たちのプレーと彼らの偉大さを見ること、そして彼らの素晴らしい運動能力や試合を見ることを愛しています。私はファンが我々が望むような反応を見せてくれることを確信しています」

 来年1月16日から29日までメルボルンで開催される全豪では、2年ぶり10度目のタイトル獲得を目指すジョコビッチ。まずはアデレード大会でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目だ。

文●中村光佑

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