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全豪オープンテニスの賞金総額が過去最高の69億円にアップ!「世界最高のプレーヤーが適切な報酬を得られるようにする」と主催者<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.12.30

新シーズン最初の四大大会「全豪オープン」が賞金総額のアップを発表。シングルス優勝者は約2億6500万円を獲得することになる(写真は22年大会で優勝のナダル)(C)Getty Images

 2023年シーズンの最初に開催されるテニスのグランドスラム(四大大会)「全豪オープン」(1月16日~29日/オーストラリア・メルボルン)は12月29日、今大会の賞金総額が過去最高の7650万豪ドル(約69億円)になることを発表した。これにともないシングルスの優勝賞金も前回の287万5000豪ドルから、297万5000豪ドル(約2億6500万円)にアップされた。

 トーナメントディレクターのクレイグ・タイリー氏は「オーストラリアのテニスの夏が引き続き成功するには、強力で適切なプレーの機会を提供し、世界最高のプレーヤーが適切な報酬を得られるようにすることが重要。私たちはオーストラリアがグローバルシーズンの出発点となることを確認し、きるだけ多くの選手を目にすることができるようにしたいと考えている」と大会ホームページを通じてコメント。

 さらに「彼らは私たち全員にこの素晴らしいスポーツに取り組む意欲を与えてくれるだけでなく、将来の世代にもインスピレーションを与えてくれるだろう」と期待を込める。

 前回大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会出場者にはワクチン接種が義務付けられた。そのため男子シングルスで4連覇を狙うノバク・ジョコビッチ(セルビア)が大会直前になって国外追放になるなど大混乱を招いた。だが今回はそうした規制も解除され、すでにジョコビッチも28日には入国。前哨戦に向けて準備に入っている。
 
 大会を主催するテニスオーストラリアは賞金額のアップのほか、プレーヤー向けの新しいストレッチエリアや栄養管理を行うソーンの設置。また、グランドスラムでは初の試みとなる、足に関する専門家が治療や相談などのケアを行なうサービスも導入。さらに試合のない日のトレーニングや疲労回復に最適な2つのカフェを新設するなど、ホスピタリティに関しても大がかりな改善がなされている。

 南半球に位置するオーストラリアにとって大会が開幕する1月は真夏。グレードアップした全豪オープンが、選手をそしてテニスファンをさらに熱くさせることだろう。

■全豪オープンテニス賞金額(※表記はオーストラリアドル)
【シングルス/128ドロー】
優勝者:$297万5000(約2億6500万円)
準優勝者:$162万5000(約1億4500万円)
準決勝進出者:$92万5000(約8200万円)
準々決勝進出者:$55万5250(約5000万円)
4回戦進出者:$33万8250(約3000万円)
3回戦進出者:$22万7925(約2000万円)
2回戦進出者:$15万8850(約1400万円)
1回戦出場:$10万6250(約960万円)

予選3回戦進出者:$5万5150(約500万円)
予選2回戦進出者:$3万6575(約330万円)
予選1回戦出場:$2万6000(約230万円)

【ダブルス/64ドロー】
優勝者:$69万5000(約6300万円)
準優勝者:$37万0000(約3300万円)
準決勝進出者:$21万0000(約1900万円)
準々決勝進出者:$11万6500(約5000万円)
3回戦進出者:$6万7250(約1000万円)
2回戦進出者:$4万6500(約420万円)
1回戦出場:$3万0975(約280万円)

【ミックスダブルス/32ドロー】
優勝者:$15万7750(約1400万円)
準優勝者:$8万9450(約800万円)
準決勝進出者:$4万7500(約430万円)
準々決勝進出者:$2万5250(約230万円)
2回戦進出者:$1万2650(約110万円)
1回戦出場:$6600(約60万円)

構成●スマッシュ編集部

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