多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す「セルフジャッジ」でテニスの試合をしています。「自分で判定するなら簡単」と思うかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを起こすことが多々あるからです。
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。そこで元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「規定よりも少ないゲーム数で試合を終えた時」のルールです。例えば、大会規定で準決勝からは8ゲームマッチなのに、間違って6ゲームで試合を終えてしまった場合です。
◆ ◆ ◆
試合では、お互いが握手をしてあいさつを交わした時点で終了となります。その直後にゲーム数が違っていたことに気づいても、そこから試合をやり直すことはできません。
ですから本来8ゲームで行なう試合を、例えば6-3で終えてしまった場合、「6-3で勝負あり」となり、公式記録にはそのままのスコアが残され、勝者は勝者として認められます。
これは6ゲームの試合を5-3で終えた場合も同じです。両者合意のもと握手を交わして試合を終わらせたのであれば、試合は成立します。逆に考えれば、握手を交わす直前で誤りに気付いた場合は、試合を継続することができます。
試合中に「6ゲームマッチか8ゲームマッチかわからなくなった」場合、ロービングアンパイアやレフェリーを呼んで確認することも必要です。「おかしいな?」と思いながら続けるのではなく、しっかりと確認することです。
また、そうしたケースに陥らないためにも、大会本部から出されるインフォメーションに関しては事前にしっかりと理解しておくことも忘れないでください。
解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進出を始め、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF国際審判員、JTA公認審判員も務める。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2020年12月号より抜粋・再編集
【画像】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。そこで元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「規定よりも少ないゲーム数で試合を終えた時」のルールです。例えば、大会規定で準決勝からは8ゲームマッチなのに、間違って6ゲームで試合を終えてしまった場合です。
◆ ◆ ◆
試合では、お互いが握手をしてあいさつを交わした時点で終了となります。その直後にゲーム数が違っていたことに気づいても、そこから試合をやり直すことはできません。
ですから本来8ゲームで行なう試合を、例えば6-3で終えてしまった場合、「6-3で勝負あり」となり、公式記録にはそのままのスコアが残され、勝者は勝者として認められます。
これは6ゲームの試合を5-3で終えた場合も同じです。両者合意のもと握手を交わして試合を終わらせたのであれば、試合は成立します。逆に考えれば、握手を交わす直前で誤りに気付いた場合は、試合を継続することができます。
試合中に「6ゲームマッチか8ゲームマッチかわからなくなった」場合、ロービングアンパイアやレフェリーを呼んで確認することも必要です。「おかしいな?」と思いながら続けるのではなく、しっかりと確認することです。
また、そうしたケースに陥らないためにも、大会本部から出されるインフォメーションに関しては事前にしっかりと理解しておくことも忘れないでください。
解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進出を始め、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF国際審判員、JTA公認審判員も務める。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2020年12月号より抜粋・再編集
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