間もなく開幕を迎える年内最初のテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~29日/ハードコート)。同大会には昨年、新型コロナウイルスのワクチン接種騒動で国外退去を余儀なくされ、3年間の入国禁止も通告されていた男子テニス元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界ランク5位)も出場予定だ。豪国内の規定変更によりワクチン接種義務が撤廃され、彼に課されていた入国禁止措置も解除されたためである。
そんな35歳のレジェンドのフィジカルコンディションを心配する声が上がっている。
年明けに出場した男子テニスツアー「アデレード国際1」(オーストラリア・アデレード/ATP250)で通算92度目のツアー優勝を飾ったジョコビッチは、すぐさまメルボルンに移動し、全豪の会場で調整を開始。現地1月11日には前世界王者のダニール・メドベージェフ(ロシア/現8位)とトレーニングセッションを行なった。
だが豪大手ニュースメディア『nine.com』によると、ジョコビッチはこの練習中に何度もトレーナーを呼び、しきりに左太もも裏のマッサージを施していたという。結局練習開始から36分が経過したところでセッションを中断。同メディアは当時の状況を詳しく説明したジョコビッチのコメントを掲載している。
「先週のアデレードの時と同じように、ハムストリング(太もも)に問題があった。ちょっと触っただけで固くなってしまっていたから、これ以上悪化させたくないと思った。1セット分だけ練習して、僕が謝ると、彼(メドベージェフ)は理解してくれた。トーナメントの開幕前に大きな恐怖を味わうのは避けたかった」
実はジョコビッチは先週のアデレード準決勝でメドベージェフと対戦した際に左太もも裏を痛め、第1セットの終盤にはメディカルタイムアウトを取る場面が見られた。それでも応急処置を経てプレーを続行し、最終的にはメドベージェフにストレートで勝利。決勝では3時間9分を超える大接戦の末にセバスチャン・コルダ(アメリカ/大会時33位/現31位)を逆転で下して優勝を果たした。
抜群の身体の柔軟性を誇り、キャリアを通じて負傷による離脱が非常に少ないジョコビッチ。現在の年齢を踏まえれば決して無理はしないでほしいところだが、待ちに待った全豪で問題なくプレーできることを願うばかりだ。
文●中村光佑
【PHOTO】全豪優勝カットも! テニス史上に残る名プレーヤー、ジョコビッチの厳選ショット!
そんな35歳のレジェンドのフィジカルコンディションを心配する声が上がっている。
年明けに出場した男子テニスツアー「アデレード国際1」(オーストラリア・アデレード/ATP250)で通算92度目のツアー優勝を飾ったジョコビッチは、すぐさまメルボルンに移動し、全豪の会場で調整を開始。現地1月11日には前世界王者のダニール・メドベージェフ(ロシア/現8位)とトレーニングセッションを行なった。
だが豪大手ニュースメディア『nine.com』によると、ジョコビッチはこの練習中に何度もトレーナーを呼び、しきりに左太もも裏のマッサージを施していたという。結局練習開始から36分が経過したところでセッションを中断。同メディアは当時の状況を詳しく説明したジョコビッチのコメントを掲載している。
「先週のアデレードの時と同じように、ハムストリング(太もも)に問題があった。ちょっと触っただけで固くなってしまっていたから、これ以上悪化させたくないと思った。1セット分だけ練習して、僕が謝ると、彼(メドベージェフ)は理解してくれた。トーナメントの開幕前に大きな恐怖を味わうのは避けたかった」
実はジョコビッチは先週のアデレード準決勝でメドベージェフと対戦した際に左太もも裏を痛め、第1セットの終盤にはメディカルタイムアウトを取る場面が見られた。それでも応急処置を経てプレーを続行し、最終的にはメドベージェフにストレートで勝利。決勝では3時間9分を超える大接戦の末にセバスチャン・コルダ(アメリカ/大会時33位/現31位)を逆転で下して優勝を果たした。
抜群の身体の柔軟性を誇り、キャリアを通じて負傷による離脱が非常に少ないジョコビッチ。現在の年齢を踏まえれば決して無理はしないでほしいところだが、待ちに待った全豪で問題なくプレーできることを願うばかりだ。
文●中村光佑
【PHOTO】全豪優勝カットも! テニス史上に残る名プレーヤー、ジョコビッチの厳選ショット!