歯に衣着せぬ発言で度々メディアに取り沙汰されるものの、類まれなるテニスセンスでファンからも絶大な人気を誇る男子テニス世界ランク21位のニック・キリオス(オーストラリア)。そんな彼は現在27歳とまだまだプレーできる年齢であるにもかかわらず、グランドスラムを優勝した場合は現役を引退するつもりだと宣言した。
昨年10月に行なわれた楽天ジャパン・オープン(ATP500)のシングルス準々決勝を棄権して以降、ケガによりツアー大会に出場していなかったキリオスは、年内最初のテニス四大大会「全豪オープン」(1月16日~29日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)のセンターコートで現地1月13日に実施されたエキジビションマッチで復帰。
昨年1月のオーストラリア入国問題を経て親交が深まった元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界ランク5位)との3セットマッチ(変則ルールで4ゲーム先取)を行ない、ブランク明けとは思えない質の高いプレーで超満員となった会場のファンを魅了した。
ちなみに今回のキリオスの“引退発言”は欧米スポーツメディア『Eurosport』が掲載したもので、同エキジビションの開幕前に出席した記者会見で以下のようにコメントしたと報じている。
「グランドスラムで優勝したら100%引退するよ。トレーニングが本当にきついし、(テニス選手は)大変な仕事でもある。食べたいものを食べ、飲みたいものを飲んで、ただただリラックスできるようになりたい。今はタフなライフスタイルのもとで過ごしている」
「選手たちが毎日毎日見せる献身的な姿を見て、自分も少しそのようにやってみた結果、昨シーズンは自分がまだトップクラスであることを証明できた素晴らしい1年だった。今年もそれを目指していて、できればそうしたいが、なかなか難しい」
おそらくこの「グランドスラム」の中には自国開催となる今年の全豪も含まれているのだろう。すなわち同大会のシングルスで四大大会初優勝を成し遂げると同時に、キャリアに別れを告げる可能性もあるというわけだ。以前からキリオスは近い将来での現役引退を示唆してきたが、彼のポテンシャルの高さを考えればメルボルンでそれが実現しても何ら不思議ではない。
実際に引退となれば非常に寂しい限りだが、結果がどうなろうとも母国ファンの前で躍動する姿を見せてもらいたいところ。全豪でのパフォーマンスが楽しみだ。
文●中村光佑
【PHOTO】準優勝のキリオスはじめウインブルドン2022で活躍した男子選手たち
昨年10月に行なわれた楽天ジャパン・オープン(ATP500)のシングルス準々決勝を棄権して以降、ケガによりツアー大会に出場していなかったキリオスは、年内最初のテニス四大大会「全豪オープン」(1月16日~29日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)のセンターコートで現地1月13日に実施されたエキジビションマッチで復帰。
昨年1月のオーストラリア入国問題を経て親交が深まった元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界ランク5位)との3セットマッチ(変則ルールで4ゲーム先取)を行ない、ブランク明けとは思えない質の高いプレーで超満員となった会場のファンを魅了した。
ちなみに今回のキリオスの“引退発言”は欧米スポーツメディア『Eurosport』が掲載したもので、同エキジビションの開幕前に出席した記者会見で以下のようにコメントしたと報じている。
「グランドスラムで優勝したら100%引退するよ。トレーニングが本当にきついし、(テニス選手は)大変な仕事でもある。食べたいものを食べ、飲みたいものを飲んで、ただただリラックスできるようになりたい。今はタフなライフスタイルのもとで過ごしている」
「選手たちが毎日毎日見せる献身的な姿を見て、自分も少しそのようにやってみた結果、昨シーズンは自分がまだトップクラスであることを証明できた素晴らしい1年だった。今年もそれを目指していて、できればそうしたいが、なかなか難しい」
おそらくこの「グランドスラム」の中には自国開催となる今年の全豪も含まれているのだろう。すなわち同大会のシングルスで四大大会初優勝を成し遂げると同時に、キャリアに別れを告げる可能性もあるというわけだ。以前からキリオスは近い将来での現役引退を示唆してきたが、彼のポテンシャルの高さを考えればメルボルンでそれが実現しても何ら不思議ではない。
実際に引退となれば非常に寂しい限りだが、結果がどうなろうとも母国ファンの前で躍動する姿を見せてもらいたいところ。全豪でのパフォーマンスが楽しみだ。
文●中村光佑
【PHOTO】準優勝のキリオスはじめウインブルドン2022で活躍した男子選手たち