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ジョコビッチが全豪10度目の決勝進出&“アガシ超え”! 優勝した方が世界1位に「プロにとって大きな目標」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.01.28

全豪オープンでのマッチ連続27勝を飾り、歴代単独トップになったジョコビッチ。(C)Getty Images

 いよいよ終盤戦を迎えているテニス四大大会「全豪オープン」は、現地1月27日に男子シングルス準決勝を実施。第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク5位)は、ノーシードから勝ち上がってきたトミー・ポール(アメリカ/35位)を7-5、6-1、6-2で退け、同大会2年ぶり10度目となる決勝進出を果たした。

 左太もものケガを抱えながらも危なげなく勝ち進んできたジョコビッチは、25日の準々決勝で第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/6位)にストレート勝利。対するポールは、準々決勝で新鋭ベン・シェルトン(アメリカ/89位)との同胞対決を制しての勝ち上がりだった。

 第1セット、序盤から主導権を握ったジョコビッチは、第2、6ゲームでブレークに成功。しかし、ポールがクロスのラリーからストレートに転じる展開で反撃すると、4ゲームを連取して5-5のイーブンに戻す。追いつかれたジョコビッチだが、再び第12ゲームをブレークし、7-5でセットを先取する。

 第2セット以降、ジョコビッチの勢いは止まらない。第2、4ゲームでブレークを奪い、2セットアップとすると、ポールを追い詰めた第3セットも2度のブレークに成功する。安定感のあるプレーで会場を盛り上げ、最後はサービスがセンターに決まってゲームセット。2時間20分の試合に終止符を打った。
 
 試合後のオンコートインタビューでは、「ここまでのキャリアを築けたのも、私にエナジーをくれるのも、皆さんの声援のおかげです」と感謝のコメント。史上最多となる同大会10度目の決勝進出となったが、この快挙達成についても、「家族、チームのみんながいなければ、こんなことはできませんでした」と強調している。

 29日の決勝で対戦するのは、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/世界4位)。過去に2年前の全仏オープンで顔を合わせ、この時は2セットダウンから逆転勝利している。ジョコビッチにとっても記憶に深く残っている試合のようで、「エモーショナルな戦い」と回想した。

 また、今回の決勝で勝利した方が、大会後の世界1位となる。このことについては、「グランドスラムで優勝すること、そして世界ランク1位になることはプロの選手にとって、大きな目標です」と言及。対戦成績は、ジョコビッチが10勝2敗と勝ち越しているが、はたしてどのような戦いが繰り広げられるだろうか。

 なお、自身10度目の優勝を狙うジョコビッチは、全豪オープンでのマッチ連続勝利数を「27」に更新。アンドレ・アガシ氏(アメリカ)の持つ記録を超え、歴代単独トップの大記録となった。

構成●スマッシュ編集部

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【動画】全豪オープン準決勝、ジョコビッチ対ポール戦のハイライト