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「誤解されている」ジョコビッチが愛する父を擁護! ロシア国旗を掲げたファンとの交流動画に非難殺到【全豪オープン】

THE DIGEST編集部

2023.01.28

ジョコビッチの父が準々決勝で問題を……。準決勝には現れなかった。(C)Getty Images

「誤解されている」

 テニスの元世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界ランク5位)は、父親スルジャン・ジョコビッチ氏を、そう擁護した。

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 なぜテニス界の大物が父親を公衆の面前で擁護しなければならなかったのか。事の発端は現地1月25日に行なわれたテニス四大大会「全豪オープン」の男子シングルス準々決勝でアンドレイ・ルブレフ(ロシア/6位)戦後の一幕にあった。この試合に勝利したジョコビッチを見届けたスルジャン氏は、会場の外でロシアを支持するファンの動画撮影に協力した。

 ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、今回の全豪オープンにおいてはロシア国旗の持ち込みが禁止されている。そうした状況下でロシアの侵攻を支持する「Z」マークのTシャツを着用した男性の横で、ポーズをとったスルジャン氏。同画像がSNSなどで拡散されると、たちまち非難の嵐が巻き起こった。

 米経済誌『Forbes』によれば、スルジャン氏は「私はこれまでしてきたようにノバクの勝利をファンと一緒に祝い、写真を撮っただけ。こんな大事に巻き込まれる予定はなかった」と反省。さらに「私の家族は戦争の恐怖を経験しており、平和だけを願っている」とコメントし、こう続けた。
 
「今夜の準決勝は息子や他の選手に迷惑をかけたくない。私は自宅から観戦することにします」

 その言葉どおり準決勝のトミー・ポール(アメリカ/35位)との試合でスルジャン氏の姿はなかった。そうしたなかで、ストレート勝利を飾ったジョコビッチは「誤解されている」と父を擁護したのである。

 ジョコビッチは、「もちろん僕の心は痛んだ。ただこれを受け入れて、受け流す方法を探らなければいけない。グランドスラムの準決勝や決勝の前は特に、精神状態を望まないものに変えることだってある」とコメントした。

 男子シングルス決勝は、1月29日。ステファノス・チチパス(ギリシャ/世界4位)と雌雄を決する。果たしてスルジャン氏は、会場に訪れるだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部

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