海外テニス

錦織圭が電撃発表の新コーチについて言及。「コミュニケーションがうまい」と語るミルニーに期待する変化は?

金元雄太(スマッシュ編集部)

2019.12.01

新コーチのマックス・ミルニー(左)はダブルスのスペシャリストとして昨年まで現役で活躍した。(C)Getty Images

 11月30日(土)の夕方、自身のアプリで新コーチを電撃発表した錦織圭は、同日の夜に行われた日本テニス協会の年間表彰式に出席し、新コーチのマックス・ミルニーについて語った。

「今年の夏くらいから、チームに新しい声を入れたいと考えていました。ちょうど探していた時に、ミルニーが望月慎太郎選手のコーチをしていて、色々いい情報を持っていたり、コーチとしてもすごく良いというのを聞いて、声をかけてみました。プレースタイルもちょっとだけ自分に似ていて、あんな風にプレーをしたいという思いがあったりとか、一番は新しい声を入れたいというのがあったので」と新コーチ選定の経緯を語った。
 
 その風貌から「ビースト」とも呼ばれるミルニーの人柄について問われた際には「IMGに行ったばかりの頃から、一緒に何度も練習してきましたが、すごく真面目だなというのが第一印象。彼が熱心に練習に取り組んでいるのを見て育ったので、理想とする先輩という感じでした」「ケガをする前からコーチ就任の話はしていましたが、ケガをした後も熱心に話をしてくれて、結構選手に合わせられる人なのかなと、コミュニケーションがうまいのかなと思います」とした。

 今月迎える誕生日でいよいよ30歳になる錦織だが、特に身体の衰えは感じていないと言う。30代で迎える最初のシーズンについて「まずは身体をしっかり治して、フォームだったり身体の使い方だったりを見直していきたい」とまだまだ向上する姿勢を見せ、現在のケガの状況についても「やっとゆっくりラケットが振れるようになってきて、順調に回復しています。戻ってこられるのは1月頃になると思うので、全豪に間に合えばいいかなという感じです」と語った。

 12月26日に開幕のハワイオープン、1月3日からは新設のATPカップと、開幕から連戦を予定している来シーズン。「まだ予定通りプレーできるかはわからない」との発言に留めたが、自国開催のオリンピックイヤーに、新しい声を取り入れて良いスタートが切れるよう期待したい。

取材・文●金元雄太(スマッシュ編集部)