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海外テニス

歴史上最多の135件に及ぶ八百長行為発覚! モロッコの元選手がテニス界から前代未聞の永久追放!<SMASH>

中村光佑

2023.02.10

史上最多ともいえる計135件もの八百長行為を働いたモロッコの元選手がテニス界から永久追放となった。(C)Getty Images

史上最多ともいえる計135件もの八百長行為を働いたモロッコの元選手がテニス界から永久追放となった。(C)Getty Images

 男子テニス元世界ランク753位でモロッコ国籍のユネス・ラチディ(36歳/すでに引退)が、現役中に幾多の試合で八百長を働いたとして、テニス界からの永久追放処分を課されたことが明らかになった。米テニス専門メディア『Tennis.com』など複数の海外メディアが報じている。

 これは現地2月9日にテニスの不正を監視することを目的とした機関、ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)が公式声明文を通じて発表したもので、2017年からツアー大会に出場していなかったラチディは、計135件もの八百長行為に及んだという。ちなみにこの数字はITIAと同機関の前身であるTIUの歴史上、個人が犯した違反件数で最多となる。

 今回の公式声明文でITIAは永久追放処分に加え、ラチディに3万4000ドル(約446万円)の罰金を科すと発表。さらには「今後はテニスの統括団体によって承認または認可されている大会に出場することだけではなく、指導者として活動することも禁じられる」とも通告した。

 なおテニス系海外メディア『UBITENNIS』は、ラチディによる数々の八百長行為が、テニス腐敗防止プログラム (TACP)が定めた以下の5つの条項(2017年・18年度版)に反したものであると伝えている。

『直接的または間接的に、大会の結果またはその他の側面を操作しようとしてはならない』

『直接的または間接的に、大会で最善の努力をしないようプレーヤーに勧誘または助長してはならない』

『大会におけるプレーヤーの最善の努力に悪影響を与えることを意図して、直接的または間接的に、金銭、利益、対価を要求または受領してはならない』

『大会におけるプレーヤーの最善の努力に悪影響を与える意図で、直接的または間接的に、金銭、利益、対価を他の対象者に申し出たり提供したりしてはならない』

『大会の結果またはその他の側面に影響を与えるために、何らかの金銭や利益、または対価や内部情報を与えようとする人物がプレーヤーにアプローチした場合、その旨をITIAにできるだけ早く報告することは、プレーヤーの義務となる』
 
 またITIAの反汚職聴聞会に所属するジャニー・スブリエール氏は、ラチディが同じく数年前に永久追放となったモハメド・ハッサン(男子シングルス元1476位/現27歳)とフリア・ブクホルダ(元女子ジュニア選手/現20歳)による2人のアルジェリア人選手の八百長にも関与した可能性があると報告。

 ちなみにハッサンは2016年から18年にかけて行なわれた計7試合に関連する29の違反行為、一方のブクホルダはそのハッサンの指示を受け、17年から18年にわたる計5試合での15の違反行為で処分を課されている。

 テニス界で後を絶たない八百長。各統括団体で再発防止策を検討すべき段階に来ているのは間違いないだろう。

文●中村光佑

【PHOTO】なかなか見られないトッププロの練習やテニス教室の様子
 

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