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海外テニス

21歳のシナーが初戦から1セットも落とさずツアー通算7勝目を飾る「勝利のキーポイントはサービスをキープすることだった」<SMASH>

中村光佑

2023.02.13

昨年7月の「クロアチア・オープン」以来のタイトルを獲得したシナー。今季もさらなる活躍に期待だ。(C)Getty Images

昨年7月の「クロアチア・オープン」以来のタイトルを獲得したシナー。今季もさらなる活躍に期待だ。(C)Getty Images

 男子テニスツアー「南フランス・オープン」(2月6日~12日/フランス・モンペリエ/インドアハードコート/ATP250)は、現地2月12日にシングルス決勝を実施。第2シードで世界ランク17位のヤニック・シナー(イタリア)が同51位のマキシム・クレシー(アメリカ)を7-6(3)、6-3のストレートで下し、ツアー通算7勝目を飾った。

 先月行なわれた年内最初のテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)で2年連続のベスト16入りを果たした21歳のシナー。

 今回のモンペリエでは、マートン・フチョビッチ(ハンガリー/69位)の試合前棄権で初戦(2回戦)を突破すると、準々決勝、準決勝ともに1セットも落とさない素晴らしいプレーを見せて今季初のツアー決勝進出を決めていた。

 この日の決勝では、クレシーの巧みなサーブアンドボレーに苦戦を強いられるも自身はしっかりとサービスキープを続け、第1セットからタイブレークに突入。ここでは正確なリターンで4度のミニブレークを奪ったシナーが1セットアップとする。

 再びシーソーゲームとなった第2セットでは、終盤の第8ゲームでシナーが値千金のブレークに成功。サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第9ゲームをキープし、1時間36分で優勝を決めた。
 
 昨年7月の「クロアチア・オープン」(クロアチア・ウマグ/クレーコート/ATP250)以来となるタイトルを獲得した21歳のヤングスターは、オンコートインタビューで接戦をモノにした第1セットを振り返り、「勝利への第1のキーポイントはサービスゲームをキープすることだった。タイブレークでは、彼(クレシー)が何かミスをするかもしれないと思っていた。(思い通りの展開になった)1セット目はとても良かったよ」と満足気にコメント。

 一方で第2セットについては「第1セットとは少し展開が違っていた。何度かいいチャンスがあったが、彼のサーブがとてもよかった」としつつも、最後には「ブレークできてとてもうれしいし、試合の最後もいいサービスが打てたよ」と喜びを表現した。

 優勝の余韻も冷めやらぬ中、今週は休む間もなく「ABNアムロ・オープン」(2月13日~19日/オランダ・ロッテルダム/インドアハードコート/ATP500)への出場を予定しているシナー。今後の更なる活躍に期待したい。

文●中村光佑

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