現在開催中の男子テニスツアー「アルゼンチン・オープン」(2月13日~19日/アルゼンチン・ブエノスアイレス/クレーコート/ATP250)で約3か月ぶりに復帰する前世界ランク1位のカルロス・アルカラス(スペイン/現2位/19歳)が大会開幕前の記者会見に出席。先月行なわれた年内最初のテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の欠場を余儀なくされたことに言及し、当時の心境を語った。
昨年9月の全米オープンで悲願のグランドスラム初優勝を果たし、男子テニス史上最年少での世界1位を記録したアルカラス。昨年末のランキングではキャリア初の年間1位も達成し、19歳にしてすでに数々の輝かしい功績を残している。
とはいえ全米優勝以降は出場したトーナメントで早期敗退が目立ち、昨年11月のロレックス・パリ・マスターズ(ATP1000)では準々決勝で同年齢のホルガー・ルネ(デンマーク/現9位)と対戦した際に腹部を負傷。そのため出場権を獲得していたシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」を欠場した。さらにはオフ期間の練習中に右脚を痛め、年明けから始まったオーストラリアシーズンも全豪を含め全ての大会でプレーすることができなかった。
これにより全豪で大会10度目の優勝と男子テニス史上最多タイのグランドスラム22勝目を飾ったノバク・ジョコビッチ(セルビア)に世界1位の座を明け渡したアルカラスだが、今回の会見では「遅かれ早かれ僕が1位でなくなるのは明らかだったし、ずっとその位置をキープするのは難しいと思っていた」と謙虚にコメント。
その一方でメルボルンの舞台に立てなかったことについては「タフな出来事だった。僕にとっては、ポイントを獲得できる重要な大会だったし、明らかに優勝を狙える大会だったからね」と述べ、無念の思いを抱きながらテレビで観戦していたという。
続けて全豪で優勝トロフィーを掲げたジョコビッチを「本当にレベルが高く、彼に勝つのはとても難しいことだろうと思っていた」と手放しに称賛しつつ、「彼が僕からナンバー1の座を奪うのを見るのはつらかった」と本音も口にした。
幾多の試練を乗り越え、ようやくカムバックを果たす19歳のヤングスターは、最後に「自分が今望んでいること」を以下のように語った。
「今の目標は、できるだけ早く1位の座を取り戻すこと。ただ長い間試合に出ていないから、まずはコートに戻りたい」
なおアルカラスは今回のアルゼンチン・オープンに第1シードで出場するため1回戦は免除。初戦となる2回戦では世界57位のラスロ・ジェレ(セルビア)と対戦する。待望の復帰戦でどんなプレーを見せてくれるのか、ファンからも注目が集まっている。
文●中村光佑
【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録
昨年9月の全米オープンで悲願のグランドスラム初優勝を果たし、男子テニス史上最年少での世界1位を記録したアルカラス。昨年末のランキングではキャリア初の年間1位も達成し、19歳にしてすでに数々の輝かしい功績を残している。
とはいえ全米優勝以降は出場したトーナメントで早期敗退が目立ち、昨年11月のロレックス・パリ・マスターズ(ATP1000)では準々決勝で同年齢のホルガー・ルネ(デンマーク/現9位)と対戦した際に腹部を負傷。そのため出場権を獲得していたシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」を欠場した。さらにはオフ期間の練習中に右脚を痛め、年明けから始まったオーストラリアシーズンも全豪を含め全ての大会でプレーすることができなかった。
これにより全豪で大会10度目の優勝と男子テニス史上最多タイのグランドスラム22勝目を飾ったノバク・ジョコビッチ(セルビア)に世界1位の座を明け渡したアルカラスだが、今回の会見では「遅かれ早かれ僕が1位でなくなるのは明らかだったし、ずっとその位置をキープするのは難しいと思っていた」と謙虚にコメント。
その一方でメルボルンの舞台に立てなかったことについては「タフな出来事だった。僕にとっては、ポイントを獲得できる重要な大会だったし、明らかに優勝を狙える大会だったからね」と述べ、無念の思いを抱きながらテレビで観戦していたという。
続けて全豪で優勝トロフィーを掲げたジョコビッチを「本当にレベルが高く、彼に勝つのはとても難しいことだろうと思っていた」と手放しに称賛しつつ、「彼が僕からナンバー1の座を奪うのを見るのはつらかった」と本音も口にした。
幾多の試練を乗り越え、ようやくカムバックを果たす19歳のヤングスターは、最後に「自分が今望んでいること」を以下のように語った。
「今の目標は、できるだけ早く1位の座を取り戻すこと。ただ長い間試合に出ていないから、まずはコートに戻りたい」
なおアルカラスは今回のアルゼンチン・オープンに第1シードで出場するため1回戦は免除。初戦となる2回戦では世界57位のラスロ・ジェレ(セルビア)と対戦する。待望の復帰戦でどんなプレーを見せてくれるのか、ファンからも注目が集まっている。
文●中村光佑
【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録