女子テニス世界ランク203位のソネイ・カルタル（イギリス）が、SNSで自身に届いた脅迫メッセージを公開しファンを戦慄させている。

　英国テニス界の新鋭に届いた１通のメールには、「君を見つけ出して首を切り落としてやる」と殺害予告が記され、さらには「刑務所に入るだろうが、それも楽しむつむりだ。ニュースにもなるだろうしな」と開き直るような文言も。

　これに対しカルタルは、「ありがとう、ブー（ブーイング）」と、にこやかな絵文字付きで落ち着いた切り返しを見せているが、もちろん彼女の周囲は冷静ではいられない。

　彼女の投稿を見たファンは「これ（脅迫文）だけでも犯罪だよね？」、「君が無事で、この件を誰かに相談してくれるように願うよ」とカルタルの身を案じる声を寄せ、元選手で現在はコメンテーターとして活動するマーク・ペッチー氏は、「全く恥ずべきことだ。このような行為を絶対に許してはいけない」と憤りを見せている。
  　近年の女子テニス界では、このような脅迫文や誹謗中傷のメッセージが頻発しており、WTA（女子テニス協会）は問題に対処する目的で様々な対応策を編成。その中には選手がオンラインでの脅迫メッセージに遭遇した際のサポートを専門とするソーシャルメディアプラットフォームとの提携も含まれているという。

　21歳のカルタルは昨年のITFサーキットで４つのタイトルを獲得し、１年間でランキングを600位以上も上昇させた有望な若手選手の一人。そんな彼女の活躍が、今回のような卑劣な行為によって妨げられることのないよう願うばかりだ。

構成●スマッシュ編集部