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海外テニス

アルカラスがリオ決勝で負った右太もものケガについて言及「先月ケガをしたのと同じ筋肉に痛みを感じた」<SMASH>

中村光佑

2023.02.28

リオ決勝の第2セット中盤で右太ももに違和感を覚えたアルカラス。(C)Getty Images

リオ決勝の第2セット中盤で右太ももに違和感を覚えたアルカラス。(C)Getty Images

 先週開催された男子テニスツアー「リオ・オープン」(ブラジル・リオデジャネイロ/クレーコート/ATP500)のシングルスで大会連覇を逃した前世界王者のカルロス・アルカラス(スペイン/現世界ランク2位)が、キャメロン・ノーリー(イギリス/大会時13位/現12位)に逆転負けを喫した決勝戦後の記者会見に出席。その中でノーリーとの試合中に負った右太もものケガについてコメントした。

 度重なるケガで昨年11月から約3か月にわたるツアー離脱を強いられたものの、待望の復帰戦となった先週のアルゼンチン・オープン(アルゼンチン・ブエノスアイレス/クレーコート/ATP250)で見事優勝を果たした19歳のアルカラス。ディフェンディングチャンピオンとして参戦した今回のリオでは、持ち前のストローク力で順調に勝ち上がり、同大会2年連続となる決勝へ進出した。

 奇しくもブエノスアイレス決勝と同一カードとなったノーリーとのリオ決勝は、序盤から拮抗した展開となるも、最終第12ゲームで値千金のブレークを果たしたアルカラスが第1セットを先取した。続く第2セットもアルカラスが第2ゲームで早々にブレークに成功。この時点で勝負は決したかと思われた。

 ところが第5ゲームでミスを連発してブレークバックを献上すると流れは一転。第7、第9ゲームでもブレークを許してセットオールに持ち込まれる。するとこのあたりから右太ももに違和感を覚え、チェンジエンドでトレーナーが同箇所の治療を施す場面が度々見られた。右太ももにテーピングを施してプレーを続行したアルカラスは早めにポイントを終わらせようとする戦術をとるも、勝負のファイナルセットでは3度のブレークを喫し、2時間40分で力尽きた。
 
 アルカラスと言えばオフ期間中の練習で右太ももを負傷したことにより先月のテニス四大大会「全豪オープン」の欠場を余儀なくされたが、今回のリオ決勝で生じたケガも「先月負傷したのと同じ箇所だ」というのだ。その後アルカラスは復帰直後から立て続けにタフな試合を戦ってきたことがケガにつながったとして、次のように語った。

「スケジュールは非常に厳しい。(今のところ)15日間、1日も休むことなく最高のレベルでプレーを続けている。それに今日のような長い試合をすると身体に何らかの違和感が出てきて、それに気付くようになる。悪化しないようにトレーナーに頼んで脚に包帯を巻いたが、先月ケガをしたのと同じ筋肉に痛みを感じた。難しいものだ。そんな苦しい状況の中でも、僕は最高のレベルでプレーしようと試みた」

 休む間もなく今週開催される「アカプルコ・オープン」(2月27日~3月4日/メキシコ・アカプルコ/ハードコート/ATP500)に出場予定のアルカラスだが、会見の最後には「今はアカプルコに出られるかはわからない。医師やトレーナーと話し合う必要がある」とのコメントを残した。とにかく無理だけはしないよう、慎重に出場可否を検討してもらいたいものだ。

文●中村光佑

【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録
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